| 中国や東南アジアには、嗜好や税金の問題にて、理解し難いモデルが存在するようだ |
さて、現在世界最大の自動車市場となった中国。
ほかの市場とはかなり異なる嗜好を持ち、「デカいクルマ」「長いクルマ」「ドドンと大きなフロントグリル」「クーペ風セダン」を好むと言われていて、そのため多くの自動車メーカーが信念を曲げてでも中国市場に対応しようとしています。
「ロングホイールベース」はもはや定番に
そして中国向け(中国専用)仕様として定番化したのがロングホイールベース。
フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディ等様々な自動車メーカーが自社のセダンやSUVをロングホールベース化していますが、BMWだと「7シリーズよりも、5シリーズ・ロングの方が長い」という珍現象も発生しています。
-
メルセデス・ベンツがEクラスに、BMWが5シリーズに相次いで「中国専用ロング版」投入!5シリーズLはなんと7シリーズより長い車に
| 中国ではエグゼクティブクラスのクルマに「座布団みたいな枕」が欠かせないようだ | さて、メルセデス・ベンツが北京モーターショーにてEクラスのロングバージョン、新型「EクラスL」を発表。このEクラス ...
続きを見る
メルセデス・ベンツは新型Cクラスにも「ロング」を設定
そして今回、メルセデス・ベンツは上海モーターショー開催にあわせてCクラスにもロングホイールベースバージョン(CクラスL)を発売。
そして例のごとく、延長されたスペース(89ミリ)はすべて後部座席の居住性拡大に充てられており、ヘッドレストの大型化、アームレストと収納スペースの拡大、カップホルダーやUSBポートの追加、防音性能の向上、コンフォートサスペンション採用等によって、後部座席の快適性を向上させることに。
車体は全長4,882ミリ、全幅1,820ミリ、全高1,461ミリ、そしてホイールベースは2,954ミリというサイズを持ちますが、先代CクラスLに比較しても「34ミリホイールベースが長い」とのこと。
オフィシャルフォトを見るに、現代のメルセデス・ベンツが採用している「ダイヤモンドグリル」に加え、ルーバーを用いたクラシカルなグリルを持つモデルも用意されており、こちらのフード上には「かつてメルセデス・ベンツの4ドアモデルに採用されていた」立体スリーポインテッドスターが取り付けられていて、もちろんこれは「威厳」を好む中国市場への配慮なのだと思われます。
新型メルセデス・ベンツ CクラスLのインテリアはこうなっている
こちらは新型メルセデス・ベンツ CクラスLの内装ですが、見たところ全席はスタンダードモデルと同じ。
一方で後席を見てみると、これまた中国で好まれる「ふかふかの枕」が搭載されていることがわかります。
この新型メルセデス・ベンツ CクラスLは中国向けに開発され、中国のみで販売されるとのことですが、グレードはC200L(170馬力/1.5リッターエンジン)、C260L(204馬力/2リッターエンジン)の二種が用意され、トランスミッションはいずれも9速AT、そして4WDシステム”4MATIC”はC260Lにのみ設定される、とのこと。
合わせて読みたい、中国専用「ロングボディ」関連投稿
-
ベントレーが「中国専用」として15台のみミュルザンヌのロングボディを投入する、と発表。そこまでして中国に媚びるのか・・・
| たしかにロング版のポルシェ・パナメーラも中国専用だが | ベントレーが中国市場のためだけに限定15台のみ、「ミュルザンヌのロングホイールベース」、ミュルザンヌ・エクステンデッド・ホイールベース・リ ...
続きを見る
-
BMWが中国市場向けに新型3シリーズの「ロング」発売。現地での名称は「華晨宝馬3系統Li(BMW3シリーズLi)」
「ロングホイールベース」は「長」ではなく「L」だった BMWが中国マーケット向けにG20世代となる「3シリーズのロングバージョン」を発表。これはホイールベースを延長した「ストレッチ版3シリーズ」で、そ ...
続きを見る