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「デッドプール」の人気俳優、ライアン・レイノルズがアルピーヌF1チームに出資。アメリカでのF1人気を反映し「ハリウッドマネー」がF1になだれ込む?

「デッドプール」の人気俳優、ライアン・レイノルズがアルピーヌF1チームに出資。アメリカでのF1人気を反映し「ハリウッドマネー」がF1になだれ込む?

| 今、アメリカで最も注目されるスポーツがF1だと言われている |

ライアン・レイノルズは投資家としても成功していた

ちょっとびっくりなニュースが報じられ、それはデッドプールなどで知られる人気ハリウッド俳優、ライアン・レイノルズがアルピーヌF1チームに対して大規模出資を行ったこと。

これはルノー・グループとアルピーヌが正式に発表したもので、イギリスのエンストンに本拠地を置くF1チーム、アルピーヌ・レーシング・リミテッドに対し、オトロ・キャピタル、レッドバード・キャピタル・パートナーズ、マキシマム・エフォート・インベストメンツが(アルピーヌF1チームの)24%の株式を取得するため、2億1,800万ドル以上の投資を行うという活動の一環であり、このうち、マキシマム・エフォート・インベストメンツがライアン・レイノルズによって率いられているわけですね。

アルピーヌF1チームはこれによって大きくその可能性を伸長

アルピーヌ・レーシング・リミテッドの評価額は現在約9億ドルに達しているといいますが、今回の投資によって、各投資会社=インベスター・グループの専門知識が生かされることになり、その範囲はメディア、スポンサーシップ、チケット販売、ホスピタリティ、商業権管理、ライセンス供与、マーチャンダイジングなど多岐にわたるもよう。

つまり、今後はプロモーションなども(今回の)出資者がうまく行いアルピーヌの人気を盛り上げ、同時に価値を高めてくれるということになりそうで、その代わりとして出資者は株式の配当含む「正当な」利益を得るという関係が成り立ち、出資者は「資金を提供するだけではなく」アルピーヌに対して積極的に関与しつつ、万全のバックアップを行ってくれるということに。

これは現在アメリカで大きく盛り上がっているF1人気を反映したものだと言えそうですが、こういった動きによって、F1に対する人々の興味、そして企業の投資意欲がさらに増加するのは間違いないものと思われます。

参考までに、現在F1の運営権はCVCキャピタルパートナーズからリバティメディアへと移っていますが、リバティメディアのもとでF1は大きく変化してエンターテイメント性を加速させており、さらには「それまでF1を題材とした映画がほとんど作られなかった(許可の取得が厳しかった。2001年の”ドリヴン”はF1を舞台にする予定であったが、CARTに変更されている)」という傾向も変わりつつあるため、今後はハリウッドからの資金がF1に(大量に)流れるという構図が出来上がるのかもしれません。※NetflixでのF1ドキュメンタリー「Drive to Survive」の放映はF1の変化を端的に表している

もう一つ参考までに、(CVC」キャピタルパートナーズ時代の)2015年と2022年とを比較すると、「F1に協賛する米国企業の数」が45社から108社に増加したという報道もあり、これはすなわちF1人気を顕著に示すもので、よってキャデラックやフォードといったアメリカの自動車メーカーがF1へと参戦を表明しているわけですね。

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なお、ライアン・レイノルズが率いるマキシマム・エフォート・インベストメンツは、すでにダラス・カウボーイズ、フェンウェイ・スポーツ・グループ、NFL、トゥールーズFC、レクサムAFCに対しても投資しているという実績があり、その経験を活かしてアルピーヌを大きく飛躍させることになるものと考えて良く、さらにオトロ・キャピタルの共同設立者兼パートナーであるアレック・シャイナー氏がアルピーヌ・レーシングの取締役会に加わることも報じられており、その運営に関与してゆくであろうこともわかります。

参考までに、今回出資を受けたのは「アルピーヌ・レーシング・リミテッド」であり、フランスのヴィリー・シャティヨンでF1エンジンの製造を担当する「アルピーヌ・レーシングSAS」は今まで通り完全にルノー・グループの所有物のままである、ということも合わせて報じられています。

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参照:DuPont Registry, F1(Instagram)

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