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これからのルノーはこうなる?ルノーが未来のデザイン / 車両を予告する「ナイアガラ・コンセプト」を発表

2023/11/02

これからのルノーはこうなる?ルノーが未来のデザイン / 車両を予告する「ナイアガラ・コンセプト」を発表

| ルノーは傘下のダチアとともに大きくデザイン的な変革を図る |

現代のクルマは性能ではなくデザインで選ばれる傾向が強く、何はさておき「アピールできる外観」である

さて、日本ではジャパン・モビリティ・ショーが大きく盛り上がっているところですが、地球の反対側つまりブラジルにてルノーが格好いいコンセプトカーを発表。

このコンセプトカーは「ナイアガラ」と命名され、ボディ形状はピックアップトラック、そしてハイブリッドパワートレーンを持つオフローダーです。

そしてルノーによれば、このナイアガラ・コンセプトにつき、2027年までにいくつかの市場にて発売される可能性が高いとのことで、大いに期待がかかるところでもありますね。※現時点では、このナイアガラが製品化されるのか、このデザイン言語や機能が複数モデルに分散し採用されるのかは不明

しかしながらルノー・ナイアガラの日本国内発売は期待できないかも

ただ、もしナイアガラ・コンセプトそのものが発売されるとしても、日本での発売は見込めないかもしれず、それは「イメージ」の問題で、というのも日本の消費者はフランスに対して「オシャレ」イメージを持っており、よってルノーからピックアップトラックを発売するというのは、そのブランディング上好ましくないのかもしれません。

参考までに(ずっと前の話ではありますが)ルノーはフランスでは実用車なので、ルノーのフランス人スタッフが(日本でルノー車を売る際に)カタログの内容を「どれくらい荷物が載る」など実用面中心に構成しようとしたところ、日本人スタッフが「いや、日本ではモノを運ぶためにフランス車を購入する人はおらず、ファッショナブルなイメージでないと」と主張してオシャレな構成になったとされていますが、やはり(多くの人が持つ)フランス車のイメージというのは「フランスパンが顔を出したショッピングバッグを助手席や後部座席に乗せてないと」というステレオタイプなところからなかなか脱却できないのだろう、と考えています。

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それはさておいて、このナイアガラにつき、ルノーのデザイン担当副社長であるジル・ヴィダル氏は「ナイアガラ・コンセプトによって導入されたスタイリング言語は、ルノーの将来における国際的なラインナップのプレビュー」なのだそう。

ざっと見てみると、 フロントエンドはルノーの現行デザインとは大きく異なり、幅広のグリル内に未スプリットLEDヘッドライト処理を採用しており、興味深いのは、伝統的な”ひし形エンブレム”がグリル中央のイルミネーション付き「RENAULT」文字に置き換えられていること。

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ルノー・ナイアガラ・コンセプトのスタイルは「クーペSUV」風

さらにこのナイアガラは、高いベルトライン、ゆったりとしたサイズのキャビン(インテリアの画像は現時点で公開されていない)、一体型スポイラーを備えたスポーティなルーフライン、(ピックアップトラックとしては)短いリアベッドによって、トラックと言うよりはクーペSUV的なルックスを持つという印象です。

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ホイールアーチは「フロート」構造を持つ樹脂製で、タイヤとホイールは車体に比較してかなり大きく、最低地上高も高いために全身からアクティブなオーラを放っているように見え、ルーフにはスペアタイヤを乗せたラック、ベッド(荷台)にもスペアタイヤ。

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なお、このナイアガラ・コンセプトはルノーの新しいモジュラー・プラットフォーム(様々なパワートレーン、ボディ形状、車体サイズに対応できると言われている)を使用しており、全長は4.9メートル、ホイールベースは2.95メートルだとアナウンスされています。

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パワートレーンは「ハイブリッド」で、前輪はガソリンエンジン(48Vマイルドハイブリッド)、後輪はエレクトリックモーターによって駆動されるといい(マイルドハイブリッドとエレクトリックパワートレーンとの組み合わせは面白い)、非常に高い悪路走破性を実現するとのこと。

システムの詳細は不明であり、バッテリー容量や出力は不明ではあるものの、ガソリンエンジンが発電機の役割を兼ねているようで、平均的な1日の走行距離の半分をEVモードで走行できる、と述べています。

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なお、ルノーは傘下にあるダチアとともにデザインを大きく変革しようとしており、それは「デザインを刷新することで大幅に販売を伸ばした」プジョー、そしてシトロエンに対抗しようということなのかもしれません。

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