| 60周年記念ストライプを選択できるのはフラッグシップたる750Sのみ |
ボディカラーは60周年記念オプション用に3つの新色が誕生
さて、フェラーリは創業75周年、ポルシェもスポーツカーの製造開始から75周年など華々しくその歴史を祝っていますが、じつはマクラーレンも「創業60周年」を迎えており、しかし他社ほどは強くそれを押し出していないもよう(もったいない)。
ただし今回マクラーレンはその60周年を記念した新しいボディカラーと専用のリバリーをオプションとして設定し、現行モデル(750S、GT、アルトゥーラ)すべてにおいてこの仕様が選べるようになった、と発表しています。
マクラーレン60周年記念モデルはこんな仕様を持っている
なお、この60周年記念仕様は上述の通り「オプション扱い」であり、2024年11月までオーダーができるとのことで(つまり限定車ではない)、ブルース・マクラーレンが1963年にブルース・マクラーレン・モーターレーシングを設立してからの60年間に築いた勝利を祝う特別な内容を持っています。
シリーズ通じてのモチーフは「トリプルクラウン」ですが、これは”インディ500””モナコGP””ル・マン24時間”という3大レースでの勝利を記念しており、ボディカラーとしては1974年にマクラーレンM16Dがインディアナポリス500で優勝した際に使用したペイントの復刻(インディ・オレンジ)に・・・。
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1984年のF1モナコGPでアラン・プロストがステアリングを握り優勝を飾ったMP4/2を模したモナコホワイト。
さらには1995年のル・マン24時間レースで優勝した伝説のF1 GTR「上野クリニック号」に敬意を表したル・マン・グレーが揃います。
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これらはいずれも新色で、各モデルともこれらのボディカラーを選択できるものの、このストライプ(リバリー)を選べるのは750Sのみ、かつ(リアウイング裏面のグラフィックとセットで)60台のみの提供に制限されるとアナウンスされています。
マクラーレンの60周年記念モデルではこんな仕様も選べる
さらに興味深いのは750S、GT、アルトゥーラとも特別カラーのブレーキキャリパーを指定でき、「インディ500での勝利に敬意を表し、M16D”#3”と同じ色合いにペイントされたインディブルーキャリパー」、そして・・・。
「F1 GTRのブレーキキャリパーにをイメージしたル・マン・ゴールド」を選ぶことも可能。
加えて、グロスフィニッシュを持つカーボンファイバー仕上げのサイドミラーキャップを注文することができ、その場合、サイドに「スピーディ・キウイ」が再現されることに。
ちなみにこのスピーディ・キウイはブルース・マクラーレンが好んで用いていたモチーフであり、これを知るマクラーレンのファンは自身のクルマにこれを(MSO=マクラーレン・スペシャル・オペレーションズを通じ)再現することも少なくはないもよう。
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ちなみにスピーディ・キウイのカラーはシルバーもしくはオレンジ。
インテリアには各モデルのデザインにマッチしたオレンジアクセントが付与され・・・。
いずれもステアリングホイールの12時位置にオレンジのラインが入ります。※シフトパドルには60周年記念ロゴを入れることもできる
そして特別リバリーを装着することが許された60台のみにはこのスペシャルバージョンのスピーディ・キウイを模ったプレートが装着されます。
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