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アウディ、ベントレーがリコール発表。いずれも日本国内での問題が原因、やはり欧州車は日本の道路環境にマッチしにくい?

2020/08/27

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| 日本には何といっても他の国よりもひどい「渋滞」がある |

アウディ、そしてベントレーが日本国内においてリコールを届出。

アウディはトランスミッション(Sトロニック)、ベントレーはパーキングランプ(スモールランプ)という内容で、アウディは合計11,015台、ベントレーは合計113台が対象となっています。

まずはアウディの方ですが、簡単に言うと「アキュムレーターのハウジング破損による油圧低下、ひいては走行不能の可能性がある」。

この影響を受けるのはTTクーペ1.8T(817台)、A3 1.8T(71台)、A3 1.4TFSI(4,653台)、アウディA1 1.4(5,474台)の4モデル。

対応の内容としては「全車両、自動変速機制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。また、油圧低下の故障コードが入力された場合は、メカトロニクスを部品交換する」としており、不具合の内容は下記の通り。

7 速S トロニック型自動変速機のメカトロニクスにおいて、アキュムレータ取付け部のハウジング加工精度が不適切なため、始動時や渋滞走行などの大きな油圧変動が繰り返されると、ハウジングに微細な亀裂が発生するものがある。そのため、油圧が低下するとともに警告灯が点灯し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、走行できなくなるおそれがある。

国土交通省

ここで注目に値するのは、不具合を把握した経緯が輸入車によくある「本社からの情報」ではなく、「市場からの情報(93件の問題が発生)」ということ。

つまりアウディ本社はこの状態を把握していなくて(把握していたとしても日本には連絡していない)、しかし日本では93件の問題が起きている、ということですね。

たしかに不具合の内容を見ると「渋滞走行など」という日本にありがちな状況が記載されており、今回のリコールについては日本特有の事例なのかもしれません。

実際に欧州車を日本で乗っていると、ちょっとだけ動いて止まるという状況を「欧州車は非常に苦手としている」ということが体感的にわかりますし、その意味では欧州車は日本の道路事情に向いていないんじゃないかと思うことも。

仮に欧州の自動車メーカーが日本の道路、特に渋滞の厳しい環境でテストを行えばこういった不具合を発生させずに済むんじゃないかと考えたりしますが、まさか発売前のプロトタイプを渋滞路に放り込んで衆目に晒すわけにもゆかず、かつシェアの低い日本のためにそこまでするとは思えないため、現実的に「渋滞テスト」は難しいのかもしれません(しかしながら、ある意味では”必要”なテストでもある)。

ベントレーの問題も日本特有?

そしてベントレーの問題は「コンチネンタルGT(85台)」「コンチネンタルGTコンバーチブル(28台)」が影響を受け、不具合の内容としては下記の通り。

昼間走行灯、車幅灯及び駐車灯の副灯において、前方灯火装置を制御するコンピューターのプログラムが不適切なため、方向指示器を使用した時に消灯する当該灯火が再点灯しないおそれがある。

国土交通省

こちらの問題も「本国から」ではなく日本国内で発生した問題(2件)から明るみに出ることになり、日本の道路事情において発生しやすい問題なのかもしれません。


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