| GRスープラには「GRMN」を設定しやすい理由がある |
トヨタGRスープラに「GRMN」モデルが登場するのでは?とのウワサ。
GRMNとはGRブランドの頂点に君臨するサブカテゴリで、GRブランド内におけるヒエラルキーは上から「GRMN」「GR」「GRスポーツ」という順番。
それぞれの定義は「Gazoo racingが企画開発したコンプリートカー」「モータースポーツへの参加を意識した車両」「モータースポーツのDNAを車両に反映させたカスタマイズカー」となっていて、「GRMN」としてはこれまでにヴィッツ、マークX、86が発売済みです。
GRMNはトヨタにおけるスポーツモデルの頂点
よって「GRMN」は「GR」よりも上のポジションにあり、現在の「GRスープラ」の上に「GRMNスープラ」が設定される(だろう)ということになりますが、早ければ2020年にも発表され、カーボンファイバー製パーツの多用による軽量化に加え、ボディ補強、サスペンションの強化が施されるのでは、とも。
この「GRMNスープラ」については登場の可能性が結構高いと考えていて、というのもGRスープラ発表当初から「スープラには積極的にバリエーションを追加する」そして「ハイパワーモデルもありうる」とGRスープラ開発主任である多田哲哉氏が語っていたため。
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GRスープラはBMWとの共同開発であるということが知られていますが、ハイパフォーマンスモデルを登場させるにあたってはこれが有利に働くことも。
たとえばブレーキについては「M」仕様のハイパフォーマンスブレーキが使用可能であり、エンジンについても同様に「M」からの供給を受けることも可能。
実際にBMW M部門のテスト施設にGRスープラが停まっているところも確認されていて、BMW側としても「Mエンジン搭載のスープラは無いとは言い切れない」という感じで”否定”はしていないという状況です。
もちろんBMWとしては「Mパワーのスープラ」を許可すれば自社のライバルを自分たちで作り出してしまうことになるわけですが、スープラの客層につき、「BMW」「M」の購入層とはオーバーラップしないように思われ、むしろ「(パーツ供給での)売上増加」「BMW Mの宣伝」になると考えているのかもしれません(ただ、Mエンジンはこれまで門外不出とされ、マクラーレンF1以外にMエンジンを社外に供給したことはない)。
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そのほか、GRスープラの兄弟、BMW Z4には「オープンモデルであるがゆえの補強」がなされていますが、しかしそれらの補強パーツは現段階のスープラには不要なために一部用いられておらず、しかしパワーアップしたスープラにはこれら補強パーツを採用することも可能。
さらにトヨタはレース用車両として「スープラGT4」をリリースしていて、これに使用するパーツや、車両製作のノウハウも転用することが可能だと思われ、「GRMNスープラを開発するには比較的やりやすい(あるものを利用しやすい)環境」が整っている、とも考えています。
86GRMNはこんなクルマだった
ちなみに86GRMNの「チューニング内容」としては、機能パーツだと専用タイヤ/ホイール、専用サスペンション(リアのコントロールアームはピロボール)、トルセンLSD、専用ドライブシャフト、専用ブレーキシステムが与えられ、エンジンには軽量ピストン/等長エキマニ/専用ECU採用、さらに給排気系も改められています。
ボディパーツではエンジンフードやルーフ、トランクフードがカーボン製に、そのほかエアロパッケージも専用デザインに。
インテリアだとステアリングホイールやシート、メーター、シフトノブ等も専用となり、おおよそ「目に入るところや動くところはすべて」がGazoo Racingによってチューンされていて、しかしそのぶん価格は安くはなく、648万円というプライスタグを掲げます(限定100台)。
なお、車名の表記方法については、これまで「ナントカGR/GRMN」という順序だったものの、最近では「GRスープラ」「GRヤリス」といった感じで「GR」が前につくようになっていますね。
VIA:Motor1