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BMWが「自社の考えるベストエンジンとその搭載車」12例を紹介!航空機やバイク、F1マシンも登場し、さすがは「バイエルンエンジン製造会社」

2022/09/12

BMWが「自社の考えるベストエンジンとその搭載車」12例を紹介!航空機やバイク、F1マシンも登場し、さすがは「バイエルンエンジン製造会社」

| こうやって見るとBMWは昔からけっこう優秀なエンジンを作ってきたことがわかる |

そしてこれからは「エレクトリックモーター一直線」に

さて、BMWの社名はそもそも「BMWとはドイツ語で“バイエルン州のエンジン工場”を意味する「バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ(Bayerische Motoren Werke GmbH)」の頭文字を取ったもの」だと公的に紹介されており、そのエンジンとは(当時)航空機のエンジンを指しています。

さらに言えば1913年に創業した「ラップ原動機製造所(Rapp-Motorenwerke GmbH)」がその母体ですが、当時はまだ自動車が普及しておらず、よって航空機エンジンの製造がメインだったようですね。

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BMWにはこんな「名エンジン」がある

そこで今回BMWが「その歴史上、もっとも優れる12のエンジン」なるコンテンツを公開しており、ここでその内容を見てみましょう。

1.BMW IIIa:航空機用直列6気筒 エンジン(1917年)

まず一発目は、上述のラップ原動機製造所がBMWへと社名を変更して最初に開発されたエンジン「BMW IIIa」。

このエンジンは高高度での性能低下を防ぐための機構を持っており、後継モデルのMotor IVは「9,760メートル」という当時最も高い高度での飛行を可能にした、とのこと。

BMW IIIaのスペックとしては「水冷直列6気筒(キャブレター式)、19.1リッター、185馬力」だと紹介されています。

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2.2気筒ボクサー・エンジン:BMW R5用(1936年)

2つ目はバイク用として開発された500ccの2気筒ボクサーエンジン。

24馬力という当時としては破格の高性能を誇り、2本のカムシャフトを備えることが特徴ですが、これに連結される(当時珍しかった)フット式ギアシフト、そしてエンジンバルブやカバーなどが現在のBMWのバイク(モトラッド)にも用いられており、R5そのものもエポックメイキングなバイクであったようですね。

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3.直列6気筒エンジン: BMW 328(1936年)

これはBMW 326に搭載されていた最新のアルミ製シリンダーヘッドを持つエンジンの改良版で、排気量2リッターながらも80馬力を発生し、これによって328をドライビングマシンとして世に知らしめ、ドイツ製エンジンの優秀さを周知させる機会を作った名機なのだそう。

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4.V型8気筒エンジン: BMW 502(1954年)

この2.6リッターV8エンジンは「世界初の量産型V8アルミエンジン」だったといい、これを搭載するBMW 502はブレーキブースター、パワークラッチ、ディスクブレーキを備え、高い信頼性から警察や消防などにも採用されていた、とのこと。

出力は100馬力です。

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5.4気筒ターボ・エンジン: BMW 2002 Turbo(E20/1973年)

BMWはポルシェと同じくらいターボチャージャーの開発を早くはじめていますが、ポルシェよりも早く量産車に搭載することに成功し、この2リッター4気筒ターボエンジンは当時としては驚くべき170馬力を発生します。

BMWにとってのターボエンジンの登場はおよそ50年前ではありますが、現在においても重要な機関技術でもあり続けていますね。

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6.直列6気筒エンジン: BMW 3.0CSLレーシング・クーペ(E9/1974年)

このエンジンの特徴は出力向上、燃費低減に効果を発揮する「マルチバルブ」が採用されたこと。

排気量は3.5リッター、そして4バルブ化によって出力は驚異の440馬力です(市販バージョンだと2バルブ206馬力)。

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7.4気筒ターボエンジン: BMW Formula 1(1983年)

かつてはV12、V10エンジンなどマルチシリンダーにて競われたF1ですが、時代とともに小排気量かが進み、1983年に登場したこのF1マシン用エンジンは1.5リッター4気筒、しかし出力はなんと1,200馬力(フリー走行用)。

こういった「ダウンサイジングターボエンジン」も現代における主流となっており、モータースポーツと市販車の技術とは切っても切り離せない関係にあることがわかります。

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/52352052928/in/dateposted-public/

8.6気筒ディーゼルエンジン: BMW 524td(E28/1983年)

このエンジンのトピックは、エンジン製造会社」としてスタートしたBMWがじはじめて製造したディーゼルエンジンということ。

排気量は2.4リッター、出力は115馬力ながらも210Nmという強大なトルクを発生させ、運転しやすく快適、そしてクリーンなディーゼルエンジンの先駆的存在であったと考えることができます。

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9.V型12気筒エンジン: BMW 750i(E32/1987年)

このV12エンジンは(驚くべきことに)戦後でははじめてBMWが製造したV12エンジンであったといい、排気量は5リッター、出力は300馬力。

BMWは2022年にV12エンジンの製造を終了させるため、(戦後の)V12エンジンは意外と短命だったということになりますね。

ちなみにBMWはV12エンジンの滑らかさに着目しており、Z3にV12エンジンを搭載した試作車なども製造しています。

そしてこのV12エンジンはまもなく黄昏を迎えることになり、しかしその滑らかさは(BMWいわく)エレクトリックモーターに引き継がれることになる、とのこと。

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10.V型10気筒エンジン: BMW M5(E60/2004年)

このV10エンジンは当時のF1マシンに積まれるエンジンにインスパイアされ開発されたもので、排気量5リッター、出力507馬力というとんでもないスペックを持つユニット。

形式はS85、そしてBMWの歴史上「ベストエンジン」として掲げる人も多いようです。

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11.電気エンジン(エレクトリックモーター): BMW i3(I01/2013年)

こちらは内燃機関ではなくエレクトリックモーターですが、BMWはさすがに「エンジン製造会社」としての矜持からか、エレクトリックモーターの供給を(サプライヤーから)受けずに自社にて開発を行っています。

出力は170馬力、パワーソースは37.9kWhサイズのバッテリーです。

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12.ハイブリッド・エンジン: 3気筒エンジン&電気モーター BMW i8(I12/2014年)

こちらはi3と同時期にデビューしたi8に積まれるパワーユニット。

ミニクーパーSに積まれていた1.5リッター3気筒エンジン(231馬力)と131馬力を発生するエレクトリックモーターとを組み合わsたパワーユニットで、これを搭載したi8は「EVとスポーツカーとは相反するものではない」というメッセージを世界中に対して発信し、「エンジン・オブ・ザ・イヤー」を5年連続にて受賞しています。

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参照:BMW

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