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BMWはあくまでも大排気量、マルチシリンダーにこだわる!「他社が3気筒や4気筒エンジンをハイパフォーマンスカーに積んでいるのは知っているが、それは我々Mのやりかたではない」

2022/10/16

BMW

| ここへきてBMWは完全に他社とは異なる戦略を明確に打ち出し、その排他性を見せつけている |

その戦略には多くのエンスージアストが共感するはずだ

さて、現在多くの自動車メーカーがそのパワートレインをダウンサイジングしており、それはハイパフォーマンスカーにおいても例外ではなく、実際にメルセデスAMGは一部モデルにて4気筒エンジン+ハイブリッドへと移行中。

さらにはトヨタのように「3気筒」を使用する自動車メーカーも登場しているといった状況ですが、BMWは今回「4気筒や3気筒のMモデルは絶対にない」と明言しています。

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BMWはあくまでも大排気量、マルチシリンダーにこだわる?

今回の発言はBMWが開催した「Mフェスト」なるイベントにて行われたと報じられており、メディア向けのカンファレンスにおいて、BMW M社のCEO、フランシスカス・ファン・ミール氏が「他社がそういった(ハイパフォーマンスカーに4気筒や3気筒を使用している)道を歩んでいることは知っているが、それは我々の道ではない。BMW Mでは4気筒や3気筒を使用することはない」と語ったもよう。

実際にBMWは新型M2に3リッター直6ターボエンジンを押し込んでおり、これは4気筒を使用するメルセデスAMGとは全く異なる動きです。

加えて、ちょっと前には新型直6エンジン、新型V8エンジンの開発を行っているともコメントしていて、やはり「ガソリンエンジンの開発を終了させた」メルセデス・ベンツとは完全に異なる方向性。

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ただし出力面だと、新型M2は460馬力(3リッター直6ターボ)、新型メルセデスAMG C63は680馬力(2リッター4気筒+HV)と大きく差があり、出力や加速性能においてメルセデスAMGのほうが優れるのもまた事実です。

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今後BMW「M」はどうなる?

そこで気になるのが今後の「M」。

小排気量ターボへと移行することはないものの、大排気量ターボエンジン「オンリー」で生き残ることは不可能に近く、よって最近目撃されるようになった新型M5は「V8ターボ+ハイブリッド」を搭載すると言われ、実際にBMWは「XM」にてこのパッケージングを実現しているので、新型M5が「V8ターボ+ハイブリッド」を積むのは自然な流れかもしれません。

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となると直6ターボとハイブリッドが組み合わせられることになるのかどうかも気になりますが、直6ターボを積むM2、M3、M4は「軽量性」を重視したモデルであってM5のようなグランドツアラーとは性質が異なり、よってこれにハイブリッドを積むことは無いのかも(これと同じ理由で、ハイブリッド化したくないがために小排気量エンジンを積みたくないのだと思われる)。

おそらく現在の直6搭載モデルについては、2025年にデビューすると言われる電動化専用プラットフォーム「ノイエクラッセ」を使用してピュアエレクトリックカーへと移行する可能性が大きく、つまりM2、M3、M4についてはハイブリッドをスキップする可能性が高そうです。

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実際のところ、BMWはクアッドモーター内蔵の「ハイパーMカー」のプロトタイプを公開しているので、次世代Mモデルは驚愕の性能を持つピュアエレクトリックカーとなる可能性が高く、BMWはメルセデス・ベンツ、アウディとも異なるスポーツカー戦略を進めているものと考えられます。

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参照:CarBuzz

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