その価値2億円と言われるナンバープレート「1」を取り付け走行するベンツが目撃される！

｜　このナンバープレートだけでハイパーカーが買えそうだ　｜

さて、オーストラリアにて、「約2億円の価値がある」ナンバープレートを装着したメルセデスAMG C43ステーションワゴンが目撃に。

日本の状況からは推測しにくいものの、一般に海外だと「その数字を持つナンバープレート」は1枚しかなく、そしてナンバープレートはクルマではなく個人に所属することが多い模様。

日本と海外とで異なるのはナンバープレートの「形」だけではない

日本だと、「大阪」などの地域、その後ろに数字やアルファベットがあり、さらにその下にひらがな、そして1〜4桁の数字で構成されるため、たとえば人気ナンバーの「1」や「7」であっても、地域、数字/アルファベット、ひらがなの数だけ存在することになります。

加えて、そのナンバープレートはクルマに対して交付されるという決まりです。

ただ、多くの諸外国では、「1」「7」といった数字はその国や地域で1枚しかなく、よって人気の数字やアルファベット、それら組み合わせは非常に価値が高いわけですね。

そしてナンバープレートは車両ではなく個人に対して交付され、よってクルマを乗り換えた際には「同じナンバープレートを、新しいクルマに付け替える」のですが（新しいナンバープレートを取得しても構わない）、つまりいったん個人の手に渡った人気ナンバーは、その人が手放さない限りは他の人が手に入れることができないという事実も意味します。※欧米であっても、車両にナンバープレートが連動する国や地域もあるようだ

そのためにナンバープレートを売買する市場というものが形成され、「1」や「I AM 007」「F1」といった人気ナンバーが高額にて取引されるのが常となっています。

ぼくらがこういった状況を理解しにくいのと同様、海外から来た人にとっては、日本で「1」「7」といったナンバーをつけて走っているクルマが存在するのを見て驚いたり、それらが複数あることに対して驚きを隠せないのかもしれません。

この「1」の発行は1932年

そしてこの「オーストラリアはヴィクトリア州の1番」は1932年に発光されたという記録が残り、しかし警察や政府はそのナンバーをずっと同じ個人が所有することは好ましくないと考えて回収し、その後ずっと保管しておくことに。

ただ、1984年になってヴィクトリア州の陸運局に当たる機関がこのナンバープレートを売りに出し、その当時で約1300万円ほどの価格にて落札された模様。

その後このナンバープレートは複数のオーナーの手に渡り、装着された車両はサーブ9000、フェラーリ、ロールスロイス、ポルシェ911ターボ/911カレラ、メルセデス・ベンツE55 AMG等があると言われていますが、直近だとメルセデスAMG C43ステーションワゴンに取り付けられている、ということになります。

そのほか、現地では「26」が約9000万円、「101」が4100万円で落札されていると報じられ、時おりこういったヘリテージナンバーを装着したクルマが実際に走行している様子が目撃されているようですね。

なお、「1」を取り付けたメルセデス・ベンツ、「2」を装着するBMWともに、車両よりも遥かに高い価値のナンバープレートを装着しているということになり、ナンバープレートを含めた時価は「ハイパーカーなみ」ということになりそう。

ナンバープレート自体は盗難したとしても再利用が（合法的に）できないので盗まれることはないと思いますが、そのオーナーが「非常なお金持ちである」ことは間違いなく、誘拐等の危機にさらされるんじゃないかと心配してしまいます。

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参照：CARSCOOPS