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マーク・フィリップ・ゲンバラが40台限定、ポルシェ911のオフローダー「マーシャン」発表!外装はポルシェ959、内装はカレラGTへのオマージュ

マーク・フィリップ・ゲンバラが40台限定、ポルシェ911のオフローダー「マーシャン」発表

| ポルシェファンはコンプリートカーを嫌う傾向にあるが、これはさすがに「別」かもしれない |

マーク・フィリップ・ゲンバラのニューモデル・マーシャンの「すでに半数」が売れているという

さて、先日より話題になっていたマーク・フィリップ・ゲンバラのニューモデル「マーシャン」がついに登場。

なお、このマーク・フィリップ・ゲンバラは、ポルシェのチューナーとして有名な「ゲンバラ」創業者、ウーベ・ゲンバラ氏の実子ではあるものの、ゲンバラ本体とモメてしまい、よって別途この「マーク・フィリップ・ゲンバラ(Marc Philipp Gemballa GmbH)」という別会社を立ち上げています。

そしてこの「マーシャン(Martian)」は火星人という意味となりますが、(リアウイングの形状からもわかるとおり)かつてパリ・ダカールレースに挑んだポルシェ959をモチーフにしており、ポルシェ911ターボSをベースに、悪路走行が可能なカスタムを施し、かつカーボンファイバー製ボディを架装したクルマです。

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マーク・フィリップ・ゲンバラ・マーシャンの生産はわずか40台

このマーク・フィリップ・ゲンバラ・マーシャンの生産はわずか40台に限定されるといい、その半数はすでに販売済み。

なお、「マーシャン」とは、マーク・フィリップ・ゲンバラがこのクルマのテストを行ったアラブ首長国連邦のアル・ファヤ砂漠の赤い砂からインスピレーションを得た、とアナウンスされています。

2022-Marc-Philipp-Gemballa-GmbH-Marsien-11

これについてマーク・フィリップ・ゲンバラは、「私たちは、まったく別の世界にいるかのように感じました。見た目も感覚も火星にいるようで、未来的なデザインと車両のオフロード性能と相まって、私たちの最初のプロジェクトにこれ以上ふさわしい名前はありませんでした」とコメント。

公開された画像を見るに、「プロジェクト・サンドボックス(Project Sandbox)」とブレーキキャリパーや車体後部に表記があり、当初は別の名を採用する計画があったのかもしれませんね。

2022-Marc-Philipp-Gemballa-GmbH-Marsien-10

最高出力は830馬力

なお、このマーク・フィリップ・ゲンバラ・マーシャンに積まれるエンジンは911ターボSのツインターボ・フラット6をベースとしており、しかしこれは「ルーフによる特別なチューン」が施されます。

すでに両者のコラボレーションは公式に発表されていますが、標準仕様のマーシャンでは(911ターボS比で+100馬力の)750馬力、しかし要望があれば830馬力までにアップグレードが可能、とのこと。

2022-Marc-Philipp-Gemballa-GmbH-Marsien-2

トランスミッションは8速PDK、エキゾーストシステムはアクラポヴィッチ製で、(ミシュランの)オンロード用タイヤを装着した場合の0-100km/h加速は2.6秒だそうですが、オールテレーンタイヤも選択できるようですね。

2022-Marc-Philipp-Gemballa-GmbH-Marsien-4

なお、足回りにはKWとの共同開発となるサスペンションが装着され、これは車内からのスイッチ操作にて最大で25センチの車高調整が可能となっています。

さらにマーク・フィリップ・ゲンバラではサスペンション構造そのものを見直し、フロントにはダブルウィッシュボーンサスペンションを採用(奇しくも新型ポルシェ911GT3にも”911の歴史上はじめて”この形式が採用)し、ドライブシャフトには(悪路走行を想定し)強化されたカイエンのパーツを採用。

加えてオンロードでもオフロードでも使用できるよう、インテリジェント・アクティブ・ダンパー・コントロール付きのソリッドピストン・ダンパーを採用し、サスペンションとエンジンのリマップによって、新たにグラベル、マッド、サンド、スノーの各ドライブモードも追加されるなど、単なる「チューニングカー」の域を超えているようです。※さらなる悪路走行を前提として、ラリー用にチューンが施されたリーガーサスペンション製の車高固定式サスペンションも選べる

2022-Marc-Philipp-Gemballa-GmbH-Marsien-6

ボディデザインは流体力学を応用

ボディデザインを担当したのは、ポルシェのデザインスタディで有名なアラン・デロージア。

また、見た目の美しさだけではなく、ル・マン、フォーミュラE、F1などのエアロ開発で実績のあるKLK社の協力を得て、数値流体力学による解析を徹底的に行っています。

2022-Marc-Philipp-Gemballa-GmbH-Marsien-1

上述の通りボディ全体がカーボンファイバーにて構成され、”カーボン柄が見える”ベアカーボンのオプションも。

もちろんボディカラーは「顧客のどんな要望にも応えることができる」とされ、基本仕様だとパールホワイトにメタリックフレークを加えた3層構造の塗装に、セラミックコーティングを施した状態となり、しかし一部のパーツ(フロントスプリッター、サイドフラップ、ウィングミラーなど)は、コントラスト演出のためにカーボン柄がむき出しとなっています。

2022-Marc-Philipp-Gemballa-GmbH-Marsien-12

今回はインテリアの画像が公開されておらず、しかしこちらもエクステリア同様大幅に改装が施され、「カレラGT風に」ダッシュボードと連続性をもたせたセンターコンソールが採用され、希少性をアピールするためにシリアルプレートが埋め込まれているようですね。

インテリア随所にもカーボン製のアクセントが用いられますが、こちらも購入者の希望にあわせていかようにでもカスタムができる模様。

このマーク・フィリップ・ゲンバラ・マーシャンの価格は、ベースとなるポルシェ911ターボSに加えて495,000ユーロ(約6500万円)に設定されています。

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