| マーク・フィリップ・ゲンバラ「992サファリ」は40台が生産予定、すでに10台が予約済み |
さて、少し前に「ポルシェ959にインスパイアされたハイパーカーを発売する」とアナウンスしたマーク・フィリップ・ゲンバラ。
同氏はポルシェのチューナーとして名高い「ゲンバラ」創業者、ウーヴェ・ゲンバラの息子ではありますが、当のゲンバラとは仲違いしてしまい、ゲンバラとは別のプロジェクトとして活動を開始しています。
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当初は新規設計のハイパーカーだと言われたが
そこでマーク・フィリップ・ゲンバラが(ゲンバラとは別に)発表したのが「独自設計のハイパーカー」であり、これはポルシェ959をイメージしているとアナウンスされたことでもわかるとおり、オフロード走行が可能な車両。
さらに、つい最近になって、マーク・フィリップ・ゲンバラと、これまたポルシェのチューンや、ポルシェをベースとした「自動車メーカー」として知られるルーフとが手を組んだことも発表されています。
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そして今回、アラブ首長国連邦(UAE)はシャルジャにあるアル・ファヤ砂漠にてテストされているプロトタイプの動画(ゲンバラからの公開ではないが、ゲンバラはこの動画を公的に認めているようだ)が公開されていますが、これを見ると、名称は(決定かどうかわかりませんが)「992サファリ」、そしてエンジンはルーフから供給されること(750馬力以上)、ドバイを拠点にテストが行われていること、40台限定にて生産されること、10台はすでに予約が入っていること、ポルシェ959ダカールにインスパイアされていること、コンバージョン価格は65万ドルからであること、ベース車両として992世代の911ターボSが必要であることが明らかに。
つまりは「992世代のポルシェ911をベースとしたコンプリートカー」ということになり、当初計画していた白紙ベースのオリジナル車両ということではないようですが、そのコンバージョン費用の高額さから推測するに、オリジナル車両と言えるくらいの改装が施されるのかもしれませんね。
なお、開発パートナーとしては、ルーフのほか、アクラポヴィッチ(エキゾーストシステム)、BFグッドリッチ/ミシュラン(タイヤ)、KW(サスペンション)、DS Fasertechnik(カーボンファイバー)、VELA Performance(エンジニアリング)等が挙げられています。
オフロード版911市場が盛り上がりそう
マーク・フィリップ・ゲンバラとモメている「ゲンバラ」もポルシェ911を改造したオフローダー「アヴァランチ4×4」を発売するとコメントしており(こちらは991世代がベースという計画だった。しかしこちらの続報はない)、さらにシンガー・ヴィークル・デザインからも「シンガーACS」が発表済み。
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加えて、本家ポルシェからもついに「911サファリ(正式名称は不明)」らしきニューモデルの発売にも言及されていて、ここしばらくは本家そしてチューナーにかかわらず、「911オフローダー」の話題が世間を賑わすことになりそうです。