
| いったいいくらで取引されるのか想像もつかない |
ランボルギーニ・イオタ/SVJについては謎が多い
さて、わずか4台のみが新車として製造されたと言われるミウラSVJ(3台説もあるが、ランボルギーニの公式見解だと”4台”と記されている)。※ほかにもミウラSVJが存在するが、それらはミウラSVをSVJスペックにコンバートしたもの
このミウラSVJは「イオタ」にインスパイアされて製造されたモデルですが、もともとのイオタはランボルギーニのテストドライバーであるボブ・ウォレスがモータースポーツに参戦するために製作した車両だとされ、しかしランボルギーニは会社としてモータースポーツへの参戦を禁じていたため、ボブ・ウォレスはこの「極秘に製造したモデル」に”J(イオタ)”という暗号名を付与したものだとされています(”J”はFIAのツーリングカー/GTカークラスのために定めた付則)。
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ただしオリジナルのイオタは事故により全焼
そしてこの「イオタ」はVIP顧客であるアルフレード・ベルポナー博士に販売されることになったものの、残念ながら納車直前に高速走行中の事故で全焼し、つまり「廃車」に(エンジンは取り出され、別のミウラに移植されたようだ)。
ちなみに「イオタ」そのものはモータースポーツ用に製作された車両であり、ミウラとは関連性が薄かったと言われますが(つまりミウラをチューンしたものではない)、ミウラの外観を持っていたのは上述の理由によって「モータースポーツ用ということを隠さねばならなかった」からだとされ、そこでミウラの外板をカモフラージュとして使用したというのが通説のようですね。

ただ、顧客の間にこの「イオタ」のウワサが拡がり、ランボルギーニは顧客の求めに応じてイオタ同様の外観を持つミウラを(新車として)4台製造することになり、加えてすでに製造されたミウラを「イオタ仕様」へとコンバートした例もあったといい、これらは7台が存在したと言われます。※後年、さらにその存在が明らかになった個体もあり、どんどんミウラSVJの数が増えている

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このミウラは「新車製造」されたミウラSVJのうち一台
そして今回販売されているミウラSVJ(当然価格は非公開。数億円なのは間違いない)ですが、これはミウラSVJスペックとして新車製造された4台のうち1台。

シャシーナンバーは5090で「コルシカ・カー」と呼ばれており、最初の納車はフランスの不動産開発業者。

その後複数オーナーの手を経ることになりますが、その過程ではシルバーにペイントされることもあり、しかし2012年には3年がかりのレストアを終え、オリジナルカラーの「ロッソ・グラナダ」へと戻されることに。

走行距離はわずか19,582km、そしてコンディションの良さから「ランボルギーニの聖杯」とまで呼ばれているようですね。

ランボルギーニ・ミウラSVJのインテリアはこうなっている
そしてこちらは今回販売されるランボルギーニ・ミウラSVJのインテリア。
レッドとブラックのコンビという珍しい仕様です。
もちろんレストアによって「オリジナル」へと戻されているのだと思われますが、さすがフランス人のオーダーによるクルマといった印象です。

ハーネスは車体に直接固定されたアンカーに取り付けられています。

センターコンソールにはホイヤー製ストップウォッチ。

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参照:Kidston