| いったいいくらで取引されるのか想像もつかない |
ランボルギーニ・イオタ/SVJについては謎が多い
さて、わずか4台のみが新車として製造されたと言われるミウラSVJ(3台説もあるが、ランボルギーニの公式見解だと”4台”と記されている)。※ほかにもミウラSVJが存在するが、それらはミウラSVをSVJスペックにコンバートしたもの
このミウラSVJは「イオタ」にインスパイアされて製造されたモデルですが、もともとのイオタはランボルギーニのテストドライバーであるボブ・ウォレスがモータースポーツに参戦するために製作した車両だとされ、しかしランボルギーニは会社としてモータースポーツへの参戦を禁じていたため、ボブ・ウォレスはこの「極秘に製造したモデル」に”J(イオタ)”という暗号名を付与したものだとされています(”J”はFIAのツーリングカー/GTカークラスのために定めた付則)。
-
ランボルギーニが「4台しか生産しなかった」ミウラSVJをレストアし公開。公の場にて展示されるのは「初」
| ミウラSVRはかの「イオタ」に触発されて製造されたオーナーのオーダーによって4台のみが生産 | ミウラはランボルギーニにとっても重要なヘリテージではありますが、その歴史の中には数々のバリエーション ...
続きを見る
ただしオリジナルのイオタは事故により全焼
そしてこの「イオタ」はVIP顧客であるアルフレード・ベルポナー博士に販売されることになったものの、残念ながら納車直前に高速走行中の事故で全焼し、つまり「廃車」に(エンジンは取り出され、別のミウラに移植されたようだ)。
ちなみに「イオタ」そのものはモータースポーツ用に製作された車両であり、ミウラとは関連性が薄かったと言われますが(つまりミウラをチューンしたものではない)、ミウラの外観を持っていたのは上述の理由によって「モータースポーツ用ということを隠さねばならなかった」からだとされ、そこでミウラの外板をカモフラージュとして使用したというのが通説のようですね。
ただ、顧客の間にこの「イオタ」のウワサが拡がり、ランボルギーニは顧客の求めに応じてイオタ同様の外観を持つミウラを(新車として)4台製造することになり、加えてすでに製造されたミウラを「イオタ仕様」へとコンバートした例もあったといい、これらは7台が存在したと言われます。※後年、さらにその存在が明らかになった個体もあり、どんどんミウラSVJの数が増えている
-
「サーキットの狼」に影響を与えたミウラSVRがランボルギーニの手によってレストア。日本へ帰還
| 1976年以降、日本人によって所有され日本を出ることはなかった | ランボルギーニが「もっとも有名なミウラ」として知られる”ミウラSVR”のレストアを完了した、と発表。 これはもちろんランボルギー ...
続きを見る
このミウラは「新車製造」されたミウラSVJのうち一台
そして今回販売されているミウラSVJ(当然価格は非公開。数億円なのは間違いない)ですが、これはミウラSVJスペックとして新車製造された4台のうち1台。
シャシーナンバーは5090で「コルシカ・カー」と呼ばれており、最初の納車はフランスの不動産開発業者。
その後複数オーナーの手を経ることになりますが、その過程ではシルバーにペイントされることもあり、しかし2012年には3年がかりのレストアを終え、オリジナルカラーの「ロッソ・グラナダ」へと戻されることに。
走行距離はわずか19,582km、そしてコンディションの良さから「ランボルギーニの聖杯」とまで呼ばれているようですね。
ランボルギーニ・ミウラSVJのインテリアはこうなっている
そしてこちらは今回販売されるランボルギーニ・ミウラSVJのインテリア。
レッドとブラックのコンビという珍しい仕様です。
もちろんレストアによって「オリジナル」へと戻されているのだと思われますが、さすがフランス人のオーダーによるクルマといった印象です。
ハーネスは車体に直接固定されたアンカーに取り付けられています。
センターコンソールにはホイヤー製ストップウォッチ。
合わせて読みたい、ランボルギーニ・ミウラ関連投稿
-
【動画】世界で一台、「もっとも有名なミウラ」を見てきた!ランボルギーニ ミウラ イオタSVRはあまりに過激なスーパーカーだった
| スーパーカー世代であれば、誰もが一度は見てみたいと思ったあのクルマ | さて、ランボルギーニ大阪さんが新しくオープンさせたショールーム内に展示されている超レアカー、「ミウラ・イオタSVR」。このミ ...
続きを見る
-
スズキの軽自動車をベースにした、超絶クオリティの「ランボルギーニ・ミウラSVR」レプリカが話題に
Gazooにて、「世界に1台しか存在しない、ランボルギーニ・イオタSVR仕様のスズキ CARA(フル公認)」という記事が公開に。 これを見るとこのレプリカを作り上げたオーナーさんの情熱に感服するよりほ ...
続きを見る
参照:Kidston