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米にてポルシェ・カイエンに「リコールの結果、不具合が生じたので」またリコール!サスアームのナット交換の際にアライメントが狂い、その調整の必要があるもよう

2022/02/06

ポルシェ・カイエン

| ポルシェ・カイエンはポルシェファミリーの中でもっともリコールが多いモデルかもしれない |

なお、車体を共有するベントレー・ベンテイガも同じリコールを出していた

さて、北米にてポルシェがカイエンにリコールを届け出。

北米ではカイエンのリコールが相次いでいるようですが、今回のリコールは「前回のリコールの結果、新たに発生した問題を修正するため」。

対象となるのは2021−2022年モデルのカイエンシリーズ1,241台で、アライメントを取り直す必要がある、とされています。

ことの発端そのものもリコールだった

今回のリコールの直接のきっかけは「2021年4月に実施されたリコール」で、これはポルシェがカイエンに対し、そしてベントレーがベンテイガに対して発したものに直接関係しています。

このときの内容は「リアアクスルのトレーリングアームに使用されるナットにつき、”求められる仕様に従って製造されていない可能性がある”」というもので、求められる仕様にマッチしていない場合、応力がかかると破損する可能性があるとされています。

これを防ぐため、ポルシェとベントレーは、トレーリングアームの固定に使用されるナットを「技術的要求に沿って製造された」あたらしいナットへと交換することになりますが、その工程上一旦トレーリングアームの固定を緩めたせいかアライメントが狂ってしまい、これによってタイヤの早期摩耗や偏摩耗を引き起こすことになったもよう。

もし新しいナットを装着する際、再度アライメントを取り直していれば問題はなかったのですが、リコールの作業手順書にはアライメントの再調整が含まれていなかったと見え、その結果「再度のリコール」となってしまったわけですね。

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偏摩耗や早期摩耗があった場合、タイヤは無償で交換

そして米国運輸省道路交通安全局(NHTSA=National Highway Traffic Safety Administration)によると、もし偏摩耗や早期摩耗があった場合、トラクションが予想外に低下することがあると指摘しており、そのためポルシェは「一旦リコールされたカイエンを」再び工場へと呼び戻し」、アライメントの調整を行うことになりますが、もし偏摩耗や早期摩耗が見られた場合、無償にてタイヤを交換してくれる、とのこと(ちょっとラッキー)。

なお、今回まだベントレーはリコールを発表していませんが、もともとの2021年4月のリコールの際には(ポルシェ・カイエンとベントレー・ベンテイガと車体を共有する)アウディQ8やランボルギーニ・ウルスは対象に含まれず、となるとアウディQ8、ランボルギーニ・ウルスの該当部分につき、サプライヤーが異なるのか、もしくは構造が異なるのかもしれません。

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