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ポルシェ・カイエンに7月2度めのリコール。今度は「ターボ」系のみ、燃料漏れの恐れ

2020/07/29

| やはりカイエンのリコールは比較的多いようだ |

さて、ポルシェがカイエンに関してリコール届け出。

内容としては「燃料が漏れる」というもので、この問題がわかったのは「本国からの情報による」。

日本国内では本件に起因する不具合は0件、これによる事故もゼロ。

対象となるのは「ターボ系」のみで、平成30年5月22日~令和2年6月1日に輸入されたカイエン・ターボ、カイエン・ターボSあわせて402台のみだと発表されています。

やはり「ターボ」の発熱量は膨大

なお、問題の原因としては下記の通り。

対策としては「全車両、燃料ラインを対策品に交換する」とのことですが、さすがに「ターボ」の発熱はハンパではない、ということになりそうですね。

燃料ラインにおいて、耐熱評価が不十分なため、耐熱性が不足している。そのため、エンジンルーム内の高温に晒されると当該ラインに亀裂が生じ、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。

国土交通省

カイエン、パナメーラはポルシェの中でもリコール多め

なお、カイエン、パナメーラ、そしてマカンはポルシェの中でも比較的リコールの多い車種。

2019-2020年にかけても何度かリコールが出され、直近においても「オイル漏れ」のおそれありとして国内でリコールが実施済み。

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カイエン、パナメーラ、マカンのリコールが多い理由は謎ですが、ぼくが思うに、これらはフォルクスワーゲングループ内の他ブランドとの共有パーツが多いからなんじゃないか、とも考えています。

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ただ、共有パーツの品質が低いということではなく、「ベントレーやアウディ、フォルクスワーゲンなど、グループ内の他ブランドが設計したパーツ」とポルシェの相性の問題で、たとえば車体やエンジンを「ポルシェがイチから設計した」911や718であれば隅々までポルシェの知見を生かした設計をもたせることができるのでパーツや制御の相性も問題はなく、しかし他社が設計したパーツ同士を組みわせると一気に制御や検証は難しくなる、ということかもしれない、ということですね。

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たとえば、他人が作成した文章を手直しするのは相当に手間と時間がかかってしまい、であれば自分で最初から作ったほうが簡単でコントロールしやすい、という経験をした人もあるかと思いますが、何かにつけて「他の人(他社)がつくったもの」と「自分(自社)がつくったもの」とを組み合わせるのは難しく、パーツ単体で見ると全く問題がないものの、組み合わせて動作させると問題が生じるということが多いのかもしれません。※モニターでも、液晶パネルと制御系を別々に作っている(別のサプライヤーから仕入れている)メーカーの製品は問題が生じやすく、自社一貫生産の場合は問題が出にくいように思う

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