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ポルシェ・カイエンにリコール!「オイルが漏れて後続車が滑る可能性がある」。けっこうドバっといきそうだ

2020/07/21

| ポルシェの中だとカイエンは比較的リコールが多い |

久々にポルシェがリコールを届け出。

今回はカイエンに対して届けが出され、内容としては「トランスミッションオイル漏れ」。

対象となるのは比較的最近の個体で、輸入期間が令和元年11月12日~令和2年3月16日となる170台、形式は「ABA-E3K30」「ABA-E3K30A」の2種となっています。

なお、本件に関する不具合件数はゼロ、事故ももちろんゼロ。

不具合発見の動機は「本国からの情報による」とのことなので、ドイツ本社から情報提供がなされた、と考えられます。

対応としては「オイルラインのチェック、そして交換対象であればオイルラインを良品に交換」するとしており、不具合の原因は下記の通り。※後続車が滑るというくらいなので、けっこうドバっと漏れる可能性があるのかも

オートマチックトランスミッションオイルラインにおいて、製造時の材料配合が不適切なため、適切に摩擦溶着されていないものがある。そのため、当該ラインの接続部が外れ、トランスミッションオイルがもれて、最悪の場合、路面に流れたオイルにより後続車両に事故が発生するおそれがある。

国土交通省

ポルシェは比較的リコールの少ないメーカー

なお、ポルシェは輸入車の中では比較的リコールが少ないメーカーとして知られ、リコールの内容としても比較的軽微だと言われます。

ちなみにぼくはリコールの多い少ないよりも注目すべき要素があると考えていて、それは「リコール率」「不具合発見の動機」「問題が発生した件数」。

リコール率は単純に「販売した台数に対してリコールが届け出られた件数(正確にはリコール台数で割らねばならない)」ですが、これを算出しないと「多くクルマを売ったメーカーにとって不利」となるわけですね。

例えば国産車だと、トヨタはリコール件数が多いものの、販売台数が多いため、実際のリコール「率」はかなり低い数字となっています。

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そして「不具合発見の動機」について、「サプライヤーからの情報による」「社内からの情報による」というものであれば、発売後であってもサプライヤーからの報告が義務付けられていたり(サプライヤーの品質をコントロールできている)、社内での追加検品体制がしっかりしている、と考えられます(そして不具合を発見しても隠す体質ではない)。

逆に、この動機が「市場からの情報」となっていると、自社やサプライヤーでは問題を認識できず、消費者が実際に乗ってから問題が出たということになり、「後手」にまわったことを意味します。

最後に「問題が発生した件数」。

これがゼロであれば「問題発生前にリコールを行い、問題発生を未然に食い止めた」ということになりますが、これが「多い」数字であれば問題が発生してもなかなか対応しなかった、ということにもなりそう。

よって、リコールについてはその多寡のほか、内容についてもしっかり見てゆかねばならず、そして中身を見てゆくと、そのメーカーの品質管理体制、そして品質に対する姿勢が見えてくるわけですね。

参照:国土交通省

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