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ポルシェは1948年に1号車の生産を開始したのち3年間はエンブレムを持たなかった!現在のエンブレムの原型ができたのは1952年、これまでに5回の変更を受けている

投稿日:2022/12/07 更新日:

ポルシェは1948年に1号車の生産を開始したのち3年間はエンブレムを持たなかった!現在のエンブレムの原型ができたのは1952年、これまでに5回の変更を受けている

| これまでのエンブレムの変更はいずれも「小変更」、つまりは911同様、当時からエンブレムも完成されていたと考えていい |

おそらくポルシェのエンブレムはこれからも不変であり続けるだろう

さて、ポルシェのエンブレムは自動車業界の中においてもっとも格調高いデザインを持つもののひとつだと(ぼくは)考えていますが、そのエンブレム(クレスト)の中心にあるのはポルシェ創業の地であるシュトゥットガルト市章である馬、そしてその上には「STUTTGART」の文字。

その盾の周囲にはヴェルデンブルグ州の州色であるレッドとブラック、ヴュルテンベルク=ホーエンツォレルンの紋章にちなんだ鹿の角があしらわれ、それら最上段に「PORSCHE」の文字を冠したのがこのエンブレムです。

ちなみにレッド=騎士の祖国愛や勝利の能力と知、ブラック=冷静な判断力や決断力を表すとし、さらにエンブレムの背景は麦の黄色(豊かさ)を用いている、という説明も見られますね。

ポルシェは創業からしばらく、「エンブレム」を持たなかった

なお、ポルシェの創業は1931年、そして最初の自動車である356を世に送り出したのは1948年9月ですが、1952年になるまでポルシェはエンブレムを持たず、その間の356には「PORSCHE」という文字が付与されていただけだったといいます。

これはちょっと意外な事実でもあるものの、ポルシェ創業者であるフェルディナント・ポルシェ、その息子であるフェリー・ポルシェはエンブレムの重要性を理解していたようで、スポーツカーの生産開始から3年が経過した1951年3月には、設立当初からの顧客であったシュトゥットガルトの医師、オットマール・ドムニックとともにドイツ美術アカデミーにて懸賞金1,000ドイツマルクをかかげ「トレードマークの公募」を行いますが、どうもいい案が集まらなかった、とのこと。※参考までに、トヨタは公募によって選ばれた案をエンブレムとして使用していたことがある

ただ、ポルシェを北米へと輸入していた業者であるマックス・ホフマンが(フェルディナント・ポルシェの息子である)フェリー・ポルシェにある提案を行ったことから一気に「ポルシェのエンブレム」の義体化が進むことになったとされ、ポルシェによれば「マックス・ホフマンは非常に美意識が高い人物で、自身が輸入したポルシェ356をもっと美しく見せることが可能だと考えており、その手段としてエンブレムが必要で、これはポルシェの品質を証明し、さらには顧客の視覚に訴えかけ、加えてブランドアイデンティティを高めることになるためのシンボルでなくてはならない」を力説したもよう。

現在のポルシェのエンブレムの元祖が誕生したのは1952年

かくしてフェリー・ポルシェはさらに真剣にポルシェのエンブレムについて考えるようになり、1951年12月27日にフェリー・ポルシェが残したメモには「ステアリングホイールのセンターに、PORSCHE文字とシュトゥットガルトの紋章を組み合わせたようなエンブレムが必要である」と書かれているのだそう。

その後フェリー・ポルシェはアメリカからドイツに戻り、当時のポルシェのデザイナーであったフランツ・クサヴァー・リームシュピースに対し、会社のルーツや品質、ダイナミズムを象徴するエンブレムを考案するように指示を行ったと紹介されています。

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そこで誕生したのがこのスケッチですが、これが調整されて1952年にはじめてポルシェのエンブレムとなり、356のステアリングホイールを飾ったのち、1954年にはボンネットに、そして1959年以降にはホイールセンターキャップにも使用されるようになっています。

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ちなみにこちらがシュトゥットガルト市の紋章で・・・。

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こちらがヴュルテンベルク州の紋章。

こうやって見ると、たしかにポルシェのエンブレムはこれらをうまく組合わせているということもわかりますね。

なお、ポルシェのエンブレムは時代に沿う形で過去に5回の変更(といっても微調整)を受けており、現在のエンブレムは2008年に調整された「最新版」。

現在多くの自動車メーカーがエンブレムの簡素化と二次元対応を進めていますが、ポルシェのエンブレムだけはこのまま威厳を保ったデザインを保持してほしいものだと考えています。

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参照:Christophorus

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