| ベースはポルシェ944、しかし各部には993型911ターボ、924、968など各世代のポルシェの純正パーツが採用されていた |
改造にかかったのは2500時間、なかなかここまでカスタムするツワモノも少ないだろう
さて、ポルシェのクルマは非常にタフであり、これまでに生産されたうち、じつに70%の車両が健在だといいますが、そういった健在な(しかし安価な)ポルシェをベースにした改造車が多数存在するのもまた事実。
そしてこれまでにも様々なポルシェのカスタムカーがネット上を賑わせており、しかし今回紹介する「ピックアップトラック」「6輪」化された944は極めて稀な存在かと思います。
-
なぜ?エネオスが「ポルシェ911GT3に、スバル・インプレッサWRX STIのエンジンをスワップ」したカスタムカーを作成!カラーリングもあの「555」っぽい仕様に
| エネオス「ポルシェとスバルとの共通点は、オンロード、オフロードともに豊かなモータースポーツの歴史を持っていることである」 | それにしても、まさか「こう来る」とは思ってなかった さて、なんでもアリ ...
続きを見る
現在、この6輪ポルシェ944は約2470万円で販売中
なお、このポルシェ944は現在約2470万円にて販売中となっており、つまりとんでもない価格にて販売されているわけですが、販売者はその価格を正当化するために「2,500時間を改造に費やした」と主張しています。
改造を開始したのは1995年ですが、なんだかんだで時間を要してしまい、実際にできあがったのは2021年なのだそう。
搭載されるエンジンはポルシェ968から移植した自然吸気3.0リッター4気筒エンジンで、チューニングがなされているかどうかはわからないものの、このエンジンはノーマルで240PSを発生するという高性能ユニット。
トランスミッションは5速マニュアル・ギアボックスが搭載され、6輪のうち実際に駆動するのはリヤの前側の2輪のみ(後ろの2輪は駆動しない)。
なお、ホイールは993世代の911ターボの純正品(BBS製)、そしてサスペンションはKW製だと紹介されており、けっこう良いパーツを使用しているようですね。
フロントエンドはポルシェ944 S2のものを使用し、しかしヘッドライトはレアモデルである924カレラGTSからの流用品。
ちなみにこのボディカラー「コンチネンタルオレンジ」と紹介されており、アクセントカラーは現代風のブラックです。
-
ポルシェが「40年前にワルター・ロールが駆った924カレラGTS」をレストアし、同氏の74歳にサプライズプレゼント!「40年前にタイムスリップしたかのようだ」
| ワルター・ロールが最初に買ったクルマは「金欠につき、エンジンがついていない中古のポルシェ356」だった | ポルシェのクルマでレースに勝ち続けることによりポルシェのワークスドライバー、いまやブラン ...
続きを見る
車体後半は完全にオリジナル
ただ、何といってもこのポルシェ944最大の見どころはこの「リアセクション。
荷台は2,050ミリの長さを誇り、こんな感じでバイクも搭載可能。
荷台のフロアにはオーク材を使用し、ブリスターフェンダーや丸形テールランプ、ヒッチメンバーも備えます。
ちなみにこのリアセクションにはポルシェ的要素は見られず、強いていえばブリスターフェンダーがかろうじて944を連想させるくらい。
インテリアにもしっかり手が入っており、2シーターへと変更されてシートやドア内張りにはオレンジの素材が使用され、ステッチにはオレンジ、ステアリングホイールの「PORSCHE]文字もオレンジです。
シートヒーター、着脱式カメラ、リバースカメラといった快適装備も持っており、意外と実用性が高いのかもしれませんね。
合わせて読みたい、奇妙なポルシェのカスタム関連投稿
-
羊の皮を被った狼?いや逆か・・・。ポルシェ・ボクスターの外観をプジョーの変態車、205ターボ16風に改造したカスタムカーが登場
| それにしてもなぜポルシェ・ボクスターをプジョー205風にしようと考えたのかはわからない | しかしそのカスタムの内容は完全に「プロフェッショナル」 さて、世の中には様々なカスタムカーが存在しますが ...
続きを見る
-
改造費用は2450万円!ゲンバラがポルシェ911ターボ(993)をチューンした「公道を走るル・マン・レーサー」、GTR600が競売に
| けっこう高く評価されていて、現在1700万円超まで価格が上昇中 | さて、現在「お家騒動」で揺れるゲンバラですが、今回1990年代に製作された「ゲンバラ600GTR」が競売に登場。もともとは「普通 ...
続きを見る
-
【動画】ここまでマッドマックスな魔改造は見たことない!ポルシェを殺傷能力MAXなロードウォリアーに改造したツワモノ登場
| これ絶対警察に停められるやつ | さて、いつも魅力的なチューニングカー/カスタムカーを動画にて紹介してくれるHooniganが「これまででもっとも狂気に満ちた」クルマを公開。これはマッドマックスに ...
続きを見る
参照:CARSCOOPS