>ポルシェ(Porsche) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

ポルシェが正式に「カイエンEV」について言及!「2024年のマカンEV、2025年の718(ケイマン、ボクスター)EVの後に発売される」

ポルシェが正式に「カイエンEV」について言及!「2024年のマカンEV、2025年の718(ケイマン、ボクスター)EVの後に発売される」

| ただし現時点では詳細については明かされず、ただしマカンEVに近いコンポーネントが使用されるものと考えられる |

ポルシェはEV比率を2030年までに80%にまで引き上げたい

さて、ポルシェが毎年一回のカンファレンスを開催したことは既報のとおりですが、今回そこではいくつかの新型車情報がもたらされており、フラッグシップSUV「K1(仮称)」のほか公式にアナウンスされたのが「カイエンEV」。

このカイエンEVについては、これまでに何度かウワサが出ていたものの、今回はじめてポルシェ自身によって言及されたわけですね。

ポルシェ・タイカン
ポルシェは2026年に「カイエンEV」を発売するもよう。フラッグシップEV「K1」、さらに718ボクスター/ケイマンEVの発売も控え、大きな変化を迎えることに

| ただしカイエンのガソリンモデルは「カイエンEV」第1世代のライフが尽きるまで併売されるようだ | これでまたポルシェのラインアップが一気に拡大 さて、ポルシェは現在ピュアエレクトリックカーとして「 ...

続きを見る

ポルシェ・カイエンEVはどんなクルマに?

このカイエンEVについて、今年4月にフェイスリフトを迎える現行カイエンのプラットフォームを使用したものではなく、まったく別の設計を持つということ、そして2024年のマカンEV、2025年の718(ケイマン、ボクスター)EVの後に発売されるということについてもコメントされています。

ポルシェはすでにピュアエレクトリックカー「タイカン」を発売済みですが、4ドアサルーンのタイカン、スポーツカーの718、SUVであるマカンとカイエンをもって「2030年までに販売の80%以上をEVにする」という計画を示しており、その一方で「911は(2030年よりも前に)ハイブリッド化されるものの、直近10年ではピュアエレクトリック版が登場することはない」とも(これは嬉しい限りである)。

3

ポルシェ911
参考ポルシェCEO「911の電動化はあと10年はない。少なともピュアエレクトリックは」。電動化によって911の「リアエンジン」レイアウトが消失することを懸念

| 911はピュアエレクトリック化によってその魂を失う? | さて、ポルシェのオリバー・ブルーメCEOが「2030年まではポルシェの911の電動化はない。少なくともフルエレクトリックは」とコメント。こ ...

続きを見る

なお、現時点ではカイエンEVの仕様やデザインについてはまったくわからず、ただしマカンEVの情報を参照するならば、「パフォーマンス・リアアクスル」が採用され、600馬力以上の出力を発生することになるのかも。

参考までに、マカンEVは「ガソリンエンジン搭載版のマカンとは全く異なる」ヘッドライトやサイドウインドウのグラフィック、ルーフラインを持つことになる可能性が高く、よってカイエンEVも「ガソリン版のカイエンとは違う」エクステリアデザインが与えられる可能性が高いのかもしれません。

ポルシェがマカンEVの情報を追加公開!最上位モデル「ターボ」にはリアエンジンを彷彿とさせる、モーターを車軸後方に搭載した「パフォーマンスアクスル」が採用
ポルシェがマカンEVの情報を追加公開!最上位モデル「ターボ」にはリアエンジンを彷彿とさせる、モーターを車軸後方に搭載した「パフォーマンスアクスル」が採用

| ポルシェは電動化時代に突入するに際し、「よりポルシェらしい」クルマを実現する方法を模索しているようだ | マカンEVは「エレクトリックSUV」セグメントにおける大きなヒットとなる可能性を秘めている ...

続きを見る

Porsche (10)

その他にはこんな情報も公開済み

今回のカンファレンスでは様々な情報が公開されていて、フラッグシップSUV「K1」、そしてこのカイエンEVのほかには合成燃料(Eフューエル)についても触れられており、ポルシェは合成燃料について「既存車種やニッチなセグメントにおいては重要な役割を果たす」とコメント。

Porsche (11)

実際に2022年12月にはチリにて試験生産が始まっていますが、これによってすでに登録されているガソリン車の排ガスを(理論的に)クリーンにしたり、これから販売されるガソリン車についても生き残る道が見えてくるわけですね。

更にポルシェは「船舶や航空機など、電動化が難しく」石化燃料を使用せねばならない輸送手段についてもこの合成燃料を(カーボンフリー達成のための)ソリューションとして掲げています。

ポルシェ
EUでの「2035年ガソリン禁止」採決がドイツの棄権によって延期!「雇用喪失」「合成燃料(Eフューエル)普及の可能性」について協議が持たれるようだ

| ただしボクは予定通り2035年にはガソリン車の販売が禁止され、しかし例外措置としてEフューエルが認可されると考えている | すべての人を満足させる法案を通すことはできないだろうが、妥協点を見出すこ ...

続きを見る

このほか、ポルシェは次世代718ケイマン/ボクスターについても触れており、もちろんこれらはピュアエレクトリック化されることになりますが、もともとは(996世代の)911と多くを共有することから始まったこのシリーズが、次の世代においては911と大きく袂を分かち、ついに完全に電動化への道を進むというのは興味深いところでもありますね。

こちらについてもメカニズムなど詳細については言及されていないものの、ミッションRで予告されたように、後輪駆動のみではなく(718シリーズとしては初の)4WDの登場も予想されます。

Porsche (8)

ポルシェはすでに「次期ケイマン/ボクスターを示唆するコンセプト」、ミッションRのテストを行っていた!「すでに完成に近く、次世代の市販モデルを示唆する要素が詰まっている
ポルシェはすでに「次期ケイマン/ボクスターを示唆するコンセプト」、ミッションRのテストを行っていた!「すでに完成に近く、次世代の市販モデルを示唆する要素が詰まっている

| シャシーはスチール製、モーターはアクスル上。バッテリースペースは現時点では明かされていない | たしかに見たところ「非常に高い完成度」を持つようだが、コストが高くなりそうなことはちょっと心配 さて ...

続きを見る

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

ポルシェが新型カイエンのティーザーキャンペーン開始!内外装は大幅アップデート、「とんでもない馬力を持つ」PHEVモデル、2リッターエンジン搭載の中国版も登場
ポルシェが新型カイエンのティーザーキャンペーン開始!内外装は大幅アップデート、「とんでもない馬力を持つ」PHEVモデル、2リッターエンジン搭載の中国版も登場

| ポルシェはカイエンのさらなる魅力向上にて販売と利益の伸長を目指す | カイエンはポルシェの稼ぎ頭だけあってフェイスリフトには力が入る さて、しばしばフェイスリフト版「新型ポルシェ・カイエン」が見ら ...

続きを見る

ポルシェ
ポルシェが開発中のミニバン(もしくは大型SUV)は安くない!オプション抜きでもカイエンのベースモデル比で3倍の価格となるもよう

| ポルシェの新型EVは920Vエレクトリックシステムを採用し、充電当たり航続距離は700kmを超えるようだ | それにしてもどんなスタイルになるのか気になるのはボクだけではないだろう さて、昨年半ば ...

続きを見る

ポルシェがフラッグシップSUV「K1」についてついに公式に言及!「ファストバックテール、素晴らしいパフォーマンス、自動運転機能、新しいインテリア体験を提供する」
ポルシェがフラッグシップSUV「K1」についてついに公式に言及!「ファストバックテール、素晴らしいパフォーマンス、自動運転機能、新しいインテリア体験を提供する」

| 狙うは「超高級」SUV市場、そしてアメリカと中国にて大きな利益を獲得することが期待されている | 雰囲気的には「タイカンのSUVバージョン」となりそうだ さて、ポルシェが投入を目指しているフラッグ ...

続きを見る

参照:Porsche

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , ,