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ポルシェが「ラインアップ見直し」「さらなる限定モデル投入」「ワンオフやオーダーメイド強化」を発表!高価格化、高収益化を目指す「Road to 20」計画を推進

ポルシェが「ラインアップ見直し」「さらなる限定モデル投入」「ワンオフやオーダーメイド強化」を発表!高価格化、高収益化を目指す「Road to 20」計画を推進

| こういった戦略を採用できるのは歴史があり、モータースポーツでの実績があるポルシェならでは |

ポルシェはフォルクスワーゲングループの最重要ブランドとして利益を牽引

さて、ポルシェが年次カンファレンスにて、「2023年にさらなる限定モデルやオーダーメイドモデルを提供する」と発表。

同社CEO、オリバー・ブルーメ氏は「新たな特別仕様車を発売し、さらにはオーダーメイドによるカスタマイズサービスの提供範囲を広げる」と語り、その詳細については「私たちは、新しいスポーツカー・コンセプトをもって製品ポートフォリオを拡大していきます。また、今後も限定モデルに焦点を当て、ソンダーヴァーシュ(Sonderwunsch)プログラムを拡大してゆく予定です。私たちは、今まで以上にお客様の要望やライフスタイルに対応し、お客様の期待を何度も上回りたいのです」と続けています。

ポルシェは今後どういった方向性に進むのか

ここで考えねばならないのがポルシェの今後の方向性。

今回のカンファレンスにおける一つの重要な発表は「ロード・トゥ20(Road to 20)」プログラムであり、これは長期的にフォルクスワーゲングループの売上高営業利益率を20%以上にするという目標です。

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現在ポルシェは同グループの中で利益額、利益率ともに高いレベルにあって(利益率だとブガッティ、ランボルギーニ、ベントレーのほうが高いと思われるが、販売規模に勝るポルシェのほうがこのRoad to 20に与えるインパクトが大きい)、フォルクスワーゲングループ全体の収益性を高めるためにもっとも重要な役割を果たすことになり、そのためポルシェは今後数年間、製品レンジと価格設定を調整し、同期間内に限定生産にて展開される特別仕様車をさらに開発することを目標としています。※予定されているカイエンのフェイスリフトにおいても、シリーズ全体の上級移行が考えられる

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つまりは「より利益の取れる高価格モデルにシフトし、より1台あたりの利益が大きな限定モデルを多数投入する」こととなりますが、これに加えて重要視されるのがポルシェのパーソナリゼーション部門「エクスクルーシブ マヌファクトゥア(Porsche Exclusive Manufaktur)」、およびクラシックカーのレストアを担当する「ポルシェ クラシック」部門での特別注文プログラム「ソンダーヴァーシュ(Sonderwunsch)」の拡大。

ポルシェは非常に多くのオプションを持ち、そのオプション装着率は「車両価格の30%ほど」だされ、これがポルシェの高い収益性を担保しているものの、これらオプションのもう一つ上には「特別オプション」とも言うべき「エクスクルーシブ マヌファクトゥア」が存在し、ここでは半オーダーメイドともいうべき、通常オプションでは選択できないオプションを選択可能。

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限定モデルやワンオフモデルは非常に大きな利益を生む

そしてもう一つ上のソンダーバーシュ(ソンダーヴァーシュ、ドイツ語で”特別な願い”)になると完全なるオーダーメイドとなり、ここでは非常に大きな利益が見込めます。

オーダーメイドやワンオフモデル、それに準ずるモデルの開発・製作には非常に大きなコストが(自動車メーカーに)かかるものの、ロールス・ロイス「ボートテイル」、ベントレー「バカラル」、そしてフェラーリのICONAシリーズなどはそれぞれ各社に大きな利益をもたらしており、アストンマーティンが急激に業績を回復させつつあるのも、ここ最近多数登場した特別仕様車の納車が進んだことに起因しているのかもしれません。

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直近だとポルシェは「911スポーツクラシック」「911ダカール」を限定にて発売していますが、これらはいずれも非常に高価なモデルでもあり、911ダカールだとその価格は「3099万円」に設定されています。

たしかに911ダカールの価格納得性は高いものの、同時に利益率も非常に高いと考えてよく(ポルシェの通常ラインアップであっても、上位モデル/グレードになればなるほど利益率が高い。よって消費者から見てもっともコストパフォーマンスが高いのはエントリーモデルのエントリーグレードである)、ポルシェはどんどんこういった特別なモデルを追加したいと考えているということになりそうです。

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ポルシェは75周年を迎えてさらなる展開を行う

そしてこういった限定モデルや特別モデルの展開を多数行うためのエクスキューズが「ポルシェが最初のスポーツカーを登録してから今年で75周年」「ポルシェ911の誕生60周年」「ヴォルフガング・ポルシェの生誕80周年」という一つの節目。

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2023年にはこれらの節目が一度にやってくるわけですが、ポルシェがこのチャンスを逃すはずはなく、モデル間ラインアップの見直し(ダカールに準ずるモデルが911のレギュラーモデルに加わる可能性が高い)に加え、数々の限定モデル、そして少量生産の”非常に高価な”モデルが投入される可能性も十分に考えられます。

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参照:Porsche

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