ポルシェが新型パナメーラのインテリア画像を先行公開。「アナログ廃止のデジタルメーター」「ギアセレクターをダッシュボードへ」というトレンドを採用

｜　そろそろステアリングホイールのデザインも新世代に変更しないと”ミスマッチ”に見えてきた　｜

ポルシェがなぜ評判の芳しくない「指紋が付きやすい光沢仕上げのパネル」にこだわるのかは謎である

さて、ポルシェが11月24日のワールドプレミアを目前に「新型パナメーラのインテリア」を先行公開。

新型カイエン発表の際もそうでしたが、近年のポルシェは新型車発表の際にまずインテリアの画像をリリースする傾向にあり、これは「それだけインテリアに自信がある」ということなのかもしれません。

雰囲気的には「タイカンに近い」

参考までに、ポルシェはその世代によってインテリアの雰囲気を大きく変えることが多く、そして新世代のインテリアの先陣を切るのは多くの場合パナメーラ。

ただし今回のパナメーラの（インテリアの）画像を見るに、現行各モデルと大きくは変わらず、とくにタイカン、そしてつい先日フェイスリフトを受けたカイエンにかなり近いという印象です。

それでもよくよく見てゆくと物理スイッチの多くが排除され、車両の機能や設定はセンターコンソールに設置されたスクリーン、もしくはタッチセンサーキー経由にてアクセスすることとなるもよう。

一方でサルーンといえども「ポルシェらしさ」は失わず、キャビンのデザインは「ドライバーを中心」に行われ、そのためドライビングモードセレクターはステアリングホイール上にあり、デジタルメータークラスターのメニューを切り替えるトグルスイッチも組み込まれています。

ステアリングホイールの奥には12.6インチのデジタルメーター（カーブディスプレイ採用）が設置され、カイエンに続いて新型パナメーラからもアナログメーターが消失することになりますが、ポルシェが言う通り「アナログメーターを廃止することで、これまでにないデザインのダッシュボードを採用することが可能」となっており、メーターフードがないためにすっきりした印象を持つようです（オプションでヘッドアップディスプレイが用意されるが、低いメーターのおかげで表示が見やすくなっているものと思われる）。

そしてこのメーターに加え、中央にはタッチスクリーン、助手席ディスプレイも備わり、センターコンソールには電動調節式と思われるエアベント、（ギアセレクターがダッシュボードへと移動したことで）現行パナメーラに比較して大きな収納スペースを確認できますが、この収納スペースの中には「スマートフォン用のワイヤレスチャージングポイント」が設置されているのかもしれません。

ポルシェは新型パナメーラでも「ペピータ」を採用

さらにポルシェは後席にもタッチスクリーンを設置し、これによって後席乗員はメディア、ナビゲーション、アンビエント照明など様々な設定にアクセスできるようになっています。

（現行モデルと同様に）新型パナメーラにもロングホイールベースのエグゼクティブバージョンが追加され、こちらはリアレッグルームが拡大されるとともに、長時間の移動でも快適な新型シートが採用されるそうですが、新型パナメーラには（パナメーラの歴史で初めて）レーステックスとペピータを組み合わせたレザーフリーのシート表皮が設定されることも明かされていて、このペピータ（千鳥格子）は、近年のポルシェが「ポルシェの初期モデルへのオマージュ」として積極的に押し出している素材もありますね。

なお、ポルシェは以前に「パナメーラにおいてワゴンボディを選択する顧客はほとんどいない」とも語っていたため（たしかに見たことがない）、新型パナメーラにはワゴンボディが設定されない可能性が高いのかもしれません。

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