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ポルシェがさらなる値上げを実施との報道!グループあわせて20%の利益率を確保するために「フェラーリを目指す」

ポルシェ

| VWグループは「Road to 2o」なる利益率20%を目指す計画を進行させており、重要な役割を担うのはポルシェである |

そしてポルシェ、VWグループは将来的に販売台数が減少することを考慮に入れている

さて、ポルシェが今年後半に、欧州と米国において価格を4〜8%引き上げるとの報道。

この理由としては引き続きポルシェはじめ各自動車メーカーを悩ませるサプライチェーンの混乱、半導体やその他の重要部品のコスト高が原因だとされていますが、先日発表された2023年第一四半期の決算を見るに、販売台数の増加以上に利益が増えており、実際にはさほど「コストが利益を圧迫しているように」見えない状態です。

ポルシェは値上げ、限定モデルによる利益率向上を狙う

なお、ポルシェは先日発表した中期計画において「利益率の向上」を大きな目標として掲げており、フォルクスワーゲングループ全体の利益率を20%に引き上げるため、その牽引役としての機能が求められていることが明確にされています。

そしてその役割を果たすため「既存モデルの値上げ」「限定モデルの積極投入による利益獲得」「(718ボクスター / ケイマンやカイエン、マカンなど)EV投入とともに行われるニューモデルの値上げ」が行われるとされ、つまり値上げはすでに決定済みの既定路線ということに。

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ポルシェは「フェラーリを意識している」

そして今回ロイターが報じた、もうひとつの値上げの理由が「フェラーリの存在」。

ポルシェは業界屈指とされるフェラーリの高い利益率を目指しているといい、フェラーリの高みに到達すべくさらなる高級化を目指しているとされ、そのためにどんどん値上げを行なってゆくというもの。

フェラーリ

正確にいうならば、フェラーリの地位を狙っているというよりは、フェラーリレベルの利益率を目指すということになりそうで(ポルシェのIPOについても、フェラーリに続くという意図があったのかもしれない)、この背景には「将来の自動車産業は明るくない」という懸念に基づいているものと思われます。

ポルシェはかねてより「将来的には、自動車の販売台数が減少し、家庭あたりの保有台数が少なくなる」ことを想定しており、そのために様々なビジネスを模索中。

ポルシェ
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その中にはソフトウエア会社、そして「航空産業」など様々なものが見られますが、それらが利益を産むかどうかは未知数であり、それが可能となったとしても「ずっと先」の話だと思われます。

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なお、フェラーリの高利益率を支えるのは「ヘリテージに裏付けされた高価格設定」「高額な限定モデル」「多彩なオプションの提供、高度なパーソナリゼーションシステム」といったところだと思われますが、これらについてはポルシェもフェラーリのレベルに達するだけの下地を持っているとも考えられ、ポルシェが「フェラーリを目指す」とするのも理解ができるところでもありますね。

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参照:Reuters

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