>VW(フォルクスワーゲン/Volkswagen) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

VWのCEOが2024年に「最後のガソリンエンジン搭載ゴルフが登場」と明言!その後はピュアエレクトリックへと移行し、おそらくはIDブランドから発売か

2023/02/03

フォルクスワーゲン・ゴルフ

| フォルクスワーゲンはゴルフを廃止する意向であったが、最近は「電動化にて継続する」と姿勢を変えている |

IDブランドから「ゴルフR」が登場する可能性が大

さて、フォルクスワーゲンCEO、トーマス・シェーファー氏によると、「ガソリンエンジンを搭載した最後のゴルフが2024年に登場する」。

ただしこれは次世代ゴルフではなく、現行のゴルフ8のフェイスリフト(マイナーチェンジ)版、つまりゴルフ8.5を指しています。

正確に同氏の発言を伝えるならば、「我々は2024年に現在のゴルフをアップデートすることになるでしょう。そして次世代ゴルフは電気自動車でなければなりません」。

つまりは今回のアップデートを最後に、ガソリンエンジンを積むゴルフが登場することはなく、ついに一つの時代が終わるということを意味します。

ゴルフ8の評判はイマイチだったが

なお、ゴルフが「7から8」へとモデルチェンジした際によく言われたのが「コストダウンが著しい」。

実際に検証を行ったメディアも多数存在し、しかしそこまでやらずとも消費者にそれが伝わってしまったのか、日本においてはゴルフ7ほどの人気がないようにも思えます。

【動画】進化ではなく退化?新旧ゴルフを比べるとコストの差が歴然。VWはこうやってゴルフ8を安く作った

| なんだかゴルフ7のほうが魅力的に見えてきた | フォルクスワーゲンは第8世代となる新型ゴルフを発表したところですが、今回MtlCarGarageがゴルフ7とゴルフ8とを比較し、「ゴルフ8は様々な面 ...

続きを見る

そのほかゴルフ8の評判を落としているのは「ゴルフGTIとゴルフRのステアリングホイールに内蔵される静電式スイッチ」で、(試乗の際には気にならなかったのですが)実際のユーザーからの評判はあまりに芳しく無く、2024年のフェイスリフトにおいては、多くの人がこのスイッチを「なんとかしてほしい」と考えているのかもしれません。

ちなみにですが、フォルクスワーゲンCEO、トーマス・シェーファー氏もこの問題については認識しているようで、2025年にはソフトウエアがアップデートされる(のでマシになる)と答えており、しかしゴルフGTI/ゴルフRユーザーはまだ2年も改良を待たねばならない、ということになりますね(ソフトウエアのアップデートで改善するということは、センサーなどに物理的な問題があるわけではないようだ)。※実際のところ、多くのユーザーが静電式ではなく、ベースモデルに採用される物理スイッチを望んでいるようだ

フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンはゴルフを廃止しようと考えていたが

参考までに、VWはゴルフを廃止しようと考えていた時期があり、実際の後継モデル自体は(ピュアエレクトリックとなって)発売されるものの、それはゴルフという名を捨ててIDブランドから発売されると(当時)報じられています。

その理由としては、未だ欧米では根強く残るフォルクスワーゲンに対するディーゼルゲートの不信感から脱却するためで、ある意味ではもっともフォルクスワーゲンらしいゴルフを切り捨てることで、人々の記憶から忌々しいディーゼルゲートを取り除こうという判断が働いたのかもしれません。

フォルクスワーゲン・ゴルフ
まさか・・・!VWが「41秒に一台売れている」歴史的名車、ゴルフの廃止を検討しているとの報道。その理由とは

| ゴルフ終了には複数の要因が絡んでいるが、やはり最大の要因はユーロ7導入による開発コスト上昇 | 様々な外的環境を考慮すると、ゴルフが生き残ることは難しいのかもしれない さて、フォルクスワーゲンCE ...

続きを見る

ただ、その後フォルクスワーゲンはゴルフの名を存続させる意向を示しており「前言撤回」となったわけですが、これはどうやらIDブランド自体の販売がパっとしないので、ゴルフのネームバリューを借り、IDブランドから「ゴルフ」の名を持つホットハッチ(つまりゴルフR)を発売することでIDブランドの活性化を図ろうとしているもよう。

フォルクスワーゲン

VWが方針転換?廃止するとしていたゴルフの存続を示唆し、IDブランドから「ホットハッチ」として発売の意向。どうやらIDシリーズが売れずに苦戦中
VWが方針転換?廃止するとしていたゴルフの存続を示唆し、IDブランドから「ホットハッチ」として発売の意向。どうやらIDシリーズが売れずに苦戦中

| フォルクスワーゲンは「電動化さえすれば」すべての問題が解決すると考えていたようだが | ここへ来て頼みの綱の「電動化」にも暗雲が立ち込める さて、フォルクスワーゲンブランドのCEOであるトーマス・ ...

続きを見る

ちょっと前に、フォルクスワーゲンにて「R」部門を管理するラインホルト・イヴェンス氏は、IDブランドから登場するRモデルについて「ガソリンエンジン搭載のRモデルと同等以上のパフォーマンスを持つこと」について言及していますが、この達成のためには出力ではなく「パフォーマンスからの逆算によって」どれくらいの馬力が必要であるかを導き出しているといい、「次世代電動プラットフォームはより馬力がありますが、私たちは馬力で考えているわけではありません。私たちが考えるのは加速度です。例えば、時速0-62マイルを4.0秒で走らせたいなら、そのためにどれだけのパワーが必要かを議論することになります」ともコメントしています。

合わせて読みたい、フォルクスワーゲン関連投稿

こんなコンセプトカーもあった!VWが90年代にWRC参戦を睨み製作したハイパーな「ゴルフ MK3 ラリー」。現在走行できるのはわずか1台
こんなコンセプトカーもあった!VWが90年代にWRC参戦を睨み製作したハイパーな「ゴルフ MK3 ラリー」。現在走行できるのはわずか1台

| フォルクスワーゲンはこれまでにも様々なコンセプトカーを製作している | とくにゴルフには「ハイパーな」コンセプトカーが少なくはない さて、フォルクスワーゲンは先日、SEMAショーに展示する布陣とそ ...

続きを見る

1980年代にVWは「スーパーチャージャー+4WD」のスーパーゴルフ、G60リミテッドを71台のみ製造していた!あまりのレアさに1300万円という値付けで販売中
1980年代にVWは「スーパーチャージャー+4WD」のスーパーゴルフ、G60リミテッドを71台のみ製造していた!あまりのレアさに1300万円という値付けで販売中

| フォルクスワーゲン・ゴルフR32の10年以上も前にこんなクルマが存在していたとは | あらゆる意味でエポックメイキングなゴルフだと言えそうだ さて、フォルクスワーゲン・ゴルフには「GTI」というホ ...

続きを見る

ゴルフ史上最強!VWが「Rパフォーマンス20周年」を記念しゴルフR 20イヤーズ・エディションを発表、エンジン始動時には2500rpmまで吹け上がるデバイスも
ゴルフ史上最強!VWが「Rパフォーマンス20周年」を記念しゴルフR 20イヤーズ・エディションを発表、エンジン始動時には2500rpmまで吹け上がるデバイスも

| ここしばらく、フォルクスワーゲンのハイパフォーマンスモデルの話題がサッパリなかったが | 現時点で日本でも発売されるかどうかは未発表 ここ最近あまり話題のなかったフォルクスワーゲンのハイパフォーマ ...

続きを見る

参照:Autobild

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->VW(フォルクスワーゲン/Volkswagen), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , ,