| ここしばらく、フォルクスワーゲンのハイパフォーマンスモデルの話題がサッパリなかったが |
現時点で日本でも発売されるかどうかは未発表
ここ最近あまり話題のなかったフォルクスワーゲンのハイパフォーマンスモデルですが、今回「Rパフォーマンス部門設立20周年」を記念し、史上最もパワフルなゴルフとして「ゴルフR 20イヤーズ エディション」が登場することに。
このゴルフR 20イヤーズ エディションは通常モデルのゴルフRをベースとし、しかし搭載されるEA888型2リッター4気筒ターボに手を入れ、13馬力アップの333馬力を発生させる、とのこと。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ、そして2002年に登場したゴルフRの伝統を守って駆動方式は4WDを踏襲しています。
ゴルフR 20イヤーズ エディションは数々の特別仕様を持っている
ゴルフR 20イヤーズ エディションは「Rパフォーマンス20周年記念」にふさわしく数々の特別装備が与えられ、もっとも歓迎すべきはアクラポヴィッチのチタン製スポーツエグゾーストが標準にて装着されていること。
さらにフォルクスワーゲンはこのエキゾーストシステムの魅力を最大限に引き出すべく、始動時にエンジン回転数を2500rpmまで跳ね上げる「エモーショナル・スタート」機能を新しく開発し搭載しています。
この機能はなかなかに気分を盛り上げてくれることになりそうですが、2500rpmというとかなり大きな音が出ると思うので、近隣住人に配慮し、住宅地にてエンジンを始動する際はこの機能をオフにすることを忘れないようにする必要がありそうですね(さすがにこれをONにするとアイドリングストップは解除されるものと思われる。停止して再始動のたびに爆音が出るとさすがに困る場面もありそうだ)。
そのほか、DSGトランスミッションは再マッピングによって、「シフトアップ時に顕著なフィードバック」が得られるようになったと紹介されており、これはつまり変速時に「ガッツン」という衝撃を意図的に再現しているものと思われます。
フォルクスワーゲン自慢のDSGは、その変速の滑らかさから(従来の)トルコン式ATを駆逐するほどとなっていますが、あえて変速時のショックを大きくするという逆説的な手法を採用しているわけですが、これは”世界で最も静かなクルマ”を目指すロールスロイスが、レイスの開発時に「車内が静かすぎて感覚が狂い、乗り物酔いする人が続出した」ため、”意図的にちょっとうるさくして市販した”のとよく似ているのかもしれません。
ゴルフR 20イヤーズ エディションのボディカラーは2色のみ
ゴルフR 20イヤーズ エディションに用意されるボディカラーは2色のみで、Rパフォーマンスらしいラピスブルー、そしてホワイト。
ラピスブルーを選ぶと19インチの”エストリル”アロイホイールはグロスブラック仕上、一方ホワイトを選ぶとブルー仕上げに(タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2)。※ホワイトのほうに装着されるホイールは、正確には「ブルーとブラックのツートンカラー」で、かなりチューンドカーっぽい雰囲気が出ている
その他、コントラストカラー採用のドアミラー(ホワイトにはブルー、ラピスブルーにはブラック)、ドアの「20」バッジ、地面を照らすプロジェクターのデザイン変更(「20 R」ロゴ)など多数の専用装備が取り入れられることで特別感を強調しています。
インテリアだとダッシュボードとドアインナーパネルの一部にマット仕上げのカーボンファイバーが用いられ、さらにはステアリングホイールのスポークに「ブルー」のアクセントが付与されるなど、エクステリア同様に特別感のある仕上げがなされています。
現在フォルクスワーゲンは半導体(マイクロチップ)不足に悩まされており、ゴルフRを全世界に供給できない状態だといいますが、このゴルフR 20イヤーズ エディションは「台数限定」ではなく、20周年を迎えた今年1年間の「期間限定受注モデル」になる、とのこと(日本への導入については現時点で発表されていない)。
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参照:Drive