![やっぱりソフトなデザインは人気がなかったのか・・・。VW ID.3がシャープでダイナミックな姿にフェイスリフトされ新登場、一気にイメチェンを図る](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2023/03/vw-id.3.jpg)
| やはりクルマにとって重要なのは「目立たないこと」よりも「目立つこと」なのかも |
どうしても印象に残らないようなクルマは買う気にならない
さて、すでに発売から2年半が経過したフォルクスワーゲン ID.3がフェイスリフトを受けて内外装を一新することに。
フォルクスワーゲンによると、2024年モデルとして発売されるID.3は、新しいアシストシステムを備えた最新のソフトウェアを含む包括的なアップグレードを受け、第二世代と呼ぶにふさわしいクルマになった、とのこと。
![vw-id.3-facelift-2024-das-exterieur (3)](https://live.staticflickr.com/65535/52721133991_185a5c9325_c.jpg)
その印象は大きく変わる
フォルクスワーゲンはエレクトリックブランドとして「ID」を新設していますが、このID.3はその第一弾として登場したエレクトリックカー。
当初は(おそらく)エコロジー、サステイナブルということを意識して「低刺激でナチュラルな」デザインにて登場しているものの、どうやらそのデザインの評判が芳しくなかったと見え、今回のフェイスリフトではシャープでアグレッシブ、そしてワイド&ローを強調した雰囲気に生まれ変わったようにも見えますね。
![vw-id.3-facelift-2024-das-exterieur (5)](https://live.staticflickr.com/65535/52720613092_6628f1976e_c.jpg)
その他にも、LEDヘッドライトとテールライトクラスターの新しいライトシグネチャー(トランクリッドにあるテールライトセグメントも点灯)、新デザインのエアロ形状アルミホイール、エッジにマットシルバーのトリムが付いたブラックルーフなど、ダイナミックかつ高級感溢れる作りを持つもよう。
![1](https://live.staticflickr.com/65535/52721549105_9d6363c74e_c.jpg)
なお、IDシリーズはフォルクスワーゲンが(ガソリン / ディーゼルゲートで地に堕ちてしまった)そのイメージを回復するために大きな期待をかけたブランドであり、そのため(フォルクスワーゲンが展開してきた)ガソリン車とは全く異なるデザイン言語を使用していたわけですが、今回のフェイスリフトにおいては「ガソリン車同様の」手法にて商品力の向上を図ろうとしているように見え、EV独自の価値観がなかなか消費者に受け入れられなかったのかもしれません(ガソリン車から離れようとしたのに、また戻ってきてしまったのはなんとも皮肉ではある)。
![vw-id.3-facelift-2024-das-exterieur](https://live.staticflickr.com/65535/52721133881_727bb0785d_c.jpg)
さらにはボディカラーも一新され、ナチュラルな単色の人気が出なかったのか、今回は濃色メタリックであるダークオリビングリーンなどの新色も追加されています。
![7](https://live.staticflickr.com/65535/52720612952_a1b88519a1_c.jpg)
細かいところだと、フロントガラスとボンネットとの間にあった黒い帯がなくなったことでフロントフードが長く見えるようになり、これもまたその印象が大きく変わったところでもありますね。
![vw-id.3-facelift-2024-das-exterieur (1)](https://live.staticflickr.com/65535/52721396329_9774831d45_c.jpg)
新型フォルクスワーゲンID.3のインテリアはこう変わった
そしてこちらは新型ID.3のインテリア。
それほど大きく変わったように見えないものの、フォルクスワーゲンによると、顧客から寄せられた多くの提案が反映されているといい、特にコックピット内のソフトなフォームバックの表面など、素材の品質向上により、触覚体験が最適化されることとなっています(近年のフォルクスワーゲンのコンパクトカーはインテリアの安っぽさが常々指摘されていた)。
![2](https://live.staticflickr.com/65535/52720613052_c54a7beee1_c.jpg)
ドアインナーパネルは、より柔らかく、より大きな表面を持つように変更され、アームレストもよりゆったりとしたサイズとなったほか、使用される素材のリサイクル素材の比率を高くし、完全にアニマルフリーとなったもよう。
例えば、ドアトリムやシートカバーに使用されているマイクロファイバー素材「Artvelours Eco」は、71パーセントがリサイクルされたプラスチック廃棄物でできていると紹介されています。
![4](https://live.staticflickr.com/65535/52720613042_ac61eb8d1c_c.jpg)
メーターやディスプレイなどのハードウエアは従来と変わらず、マルチファンクションステアリングホイール上のタッチコントロールスイッチで操作するコンパクトな5.3インチのドライバーディスプレイに加え、ナビゲーションシステム、電話機能、メディア、アシストシステム、車両設定を操作する大型の12インチのタッチスクリーンという2つの独立したディスプレイを備えます。
![6](https://live.staticflickr.com/65535/52721396179_ab3282b3b0_c.jpg)
一方でソフトウエアには変更が加えられ、より分かりやすく情報量の多い充電メニューなど、メニュー構成にいくつかの変更が加えられているのが特徴で、残念ながら、しばしば批判される画面下部のタッチセンサー式空調コントロールスライダーは(画像から判断するに)まだ残されているようですね。※VWの操作系はけっこう批判の対象となっている
![3](https://live.staticflickr.com/65535/52721620768_85379a3d5e_c.jpg)
なお、バッテリー(58kWhと77kWh)、エレクトリックモーター(シングル、201馬力)に変わりはなく、一回の満充電当たりの航続距離もこれまでどおり426kmと546kmだとアナウンスされていますが、この部分に変更がなかったのはちょっと意外でもあり、フォルクスワーゲンはこの部分にコストをあまりかけなかったのかもしれませんね(だとしても制御ソフトウエアの進歩によって少しは航続距離が伸びてもいいとは思うが)。
![5](https://live.staticflickr.com/65535/52720613017_4472128765_c.jpg)
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