ポルシェがル・マンへと「追加」するもう一台の「963 ハーツ・イオタ」を公開！カラーリングを担当したのは911のレストモッドで知られるあのシンガー

｜　今年のル・マン24時間のトップカテゴリは自動車メーカーとプライベーターとで大混戦　｜

加えて「新参」「復帰」「既存」との激しい戦いも見られそう

さて、今年のル・マン24時間レースのトップカテゴリ（LMP1から「LMH」に変更）には史上最多の16台がエントリーすると報じられていますが、これはポルシェやキャデラックがエントリー台数を増やしたことに起因しており、そして今回ポルシェが「新しく追加」したル・マン・レーサー、963 チーム・ハーツ・イオタ（Hertz Jota）を公開することに。

なお、ル・マン24時間レースは「LMH（はエンジンの気筒数や排気量の制限がない）」、その下の「LMP2（市販シャシーにワンメイクエンジンを搭載したプロトタイプ）」、さらに市販車を改造したGTカーという3つのカテゴリにて戦われます。

ポルシェ963 チーム・ハーツ・イオタのカラーリングはシンガー・ヴィークル・デザイン

今回公開されたポルシェ963につき、ポルシェのワークスからの出走ではなく、「ハーツ・イオタ」からの参戦です。

WEC（世界耐久選手権）の第三戦（スパ・フランコルシャン）から戦う予定だとされ、ドライバーはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ウィル・スティーブンス、イェ・イーフェイ。

車体のカラーはハーツ・レーシング・ゴールドと呼ばれる美しいカラーにペイントされており、ポルシェのワークスマシンが採用する「ブラック、ホワイト、レッド」とは大きく異る印象ですね。

なお、このカラーリングは（964世代のポルシェ911のレストモッドで知られる）シンガー・ヴィークル・デザインによってなされたものだと紹介されており（シンガーはハーツ・イオタのスポンサーのひとつである）、同社らしいエレガントな色使いだと思います。※シャークフィンにクロームっぽいゴールドにて「Singer」のロゴが入っている

チーム・ハーツ・イオタのパートナーはトム・ブレイディ

そして今回、このチーム・ハーツ・イオタのパートナーについて、（今年引退を発表した）NFLのレジェンド、トム・ブレイディであることも発表されていますが、トム・ブレイディはニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバックを長年務めており、そのトム・ブレイディが共同設立したウェア・パートナー「ブレイディのロゴがリアウイングの翼端板に（シンガーのマークと一緒に）描かれています。※トム・ブレイディはイケメンとしても有名である

イオタの取締役であるサム・ヒグネットとデビッド・クラークは「チームとして、過去9年間のル・マン24時間レースで合計10回の表彰台を獲得し、我々はその実力を証明してきました。今回は新しいパートナーのサポートにより、ハイパーカークラスにステップアップし、ハーツ・イオタは世界最大の自動車メーカーたちと競うことになります。私たちは経験豊富な強力なチームを持っており、このクラスへの数少ないプライベートエントリーとして、ル・マンの精神を守り、コースに出ることを楽しみにしています」とコメント。

そしてトム・ブレイディは「私は長い間モーターレースの大ファンでした。私のブランド”ブレイディ”が今、モータースポーツのアパレルとデザインの未来として、ハーツ・イオタの一員となることは、非常にエキサイティングな機会です」と述べており、チーム一丸としての活躍に期待したところですね。

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参照：Motorsport.com