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アルファロメオ・ジュリアに3度目のリコール。ブレーキフルード漏れ、オーバーヒートに続き「クルーズコントロールが戻らない」

通常はブレーキを踏めば解除されるはずが解除されない

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)が合計60,000台にものぼるアルファロメオ・ジュリア、そしてステルヴィオをリコール。

その理由としては「アダプティブ・クルーズ・コントロール」だと報じられていますが、アルファロメオによると「ドライバーがブレーキペダルを踏んでもクルーズコントロールが解除されない」。
この場合、ドライバーはなんどかブレーキペダルを踏まねばならず、その後にようやくクルーズコントロールが解除される、とのこと。

アルファロメオ・ジュリアのリコールは3度目

ちなみにこの現象が発覚したのはFCA従業員がテストドライブを行った際に「クルーズコントロールが解除されなかった」ことが原因で、今までに販売したクルマ含め、事故や怪我は報告されていない、とのこと。

リコール対象は2017年から2019年に製造された車両で、アメリカでは約19,000台、アメリカ以外では40,000台超を数えます(日本ではまだリコールが届け出られていない模様)。

なお、これまでにもジュリアはリコールが届け出られており、1件目の内容は「ブレーキフルード漏れ」。
対応としてはブレーキシステムを丸ごと入れ替えることになりますが、対象となる車両はかなり限定されていて、2017年11月14日から23日の間に製造されたものに限られるようですね。

そして2件目は「オーバーヒート」で、2リッターモデル、2.9リッターV6モデルにこの問題が生じています。

アルファロメオ・ジュリアはこれからの熟成に期待

なお、アルファロメオ・ジュリアはもともとFFとして開発されていたものを当時のCEO、セルジオ・マルキオンネ氏のツルの一声でFR化されたクルマ。
そのため開発期間が十分に取れず発売が何度となく遅れたりしたという経緯がありますが、発売後は大ヒットとなり、アルファロメオ復活の立役者となっています。

実際に運転してみると、とても短期間で開発したとは思えない出来を持つクルマで(マセラティからも技術が流入しているのかもしれない)、高いドライバビリティそして魅力を持っており、今後はこういったリコールを通じて熟成が重ねられることになるのかもしれません(昔の輸入車はこういった感じで、最終モデルの完成度が一番高く、買うならモデルライフ末期とも言われた)。

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