| 兄弟たるアルファロメオ4Cは2013年に発売されるも、アバルト1000SPはプロトタイプすら(2021年まで)作られることがなかった |
モータースポーツファンにとっては究極のコレクターズアイテムとなりそうだ
さて、アバルトは2021年5月21日に「1000SP(スポーツプロトタイプ)」を発表していますが、この時点ではアバルトが1966年に製造し、数多くの勝利を獲得した「1000SP」へのオマージュであり、ワンオフモデルにとどまるとアナウンスされています。
ただし今回、イタリアのメディアによると、なんと5台のみが限定生産に移されるといい、その価格はおよそ2400万円程度になる、とのこと。
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アバルトが公式にて1965年の「最も成功した黄金期のレーシングカー」、1000SPへのオマージュを製作。現時点では1台のみ、残念ながら量産の予定はないようだ
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現時点で「市販スペック」は不明
この事実については、オート・イタリア・マガジンが、ステランティス社ヘリテージ部門の責任者であるルーベン・ウェインバーグ氏とともにアバルト1000 SPをデザインしたロベルト・ジョリト氏に対して行ったインタビューから明らかになったもので、「5台限定で1000SPが発売される」のはまず間違いなさそう。
5月に発表された1000SPはアルファロメオ4Cをベースに製作されており、そのためおそらくは市販モデルの「新」1000SPもアルファロメオ4Cベースとなる可能性が高そうですが、この1000SPがサーキット走行専用モデルとなるのか、それとも合法に登録して行動を走行できるのかは現時点では謎のまま。
アバルト1000SPはアルファロメオ4Sとの共同開発
そしてもうひとつ驚きの事実としては、アバルト1000SPはそもそもアルファロメオ4Cと共同にて企画されており、アバルトからは「1000SP」、アルファロメオからは「4C」として発売される予定だったこと。
この作業は2009年に開始されるも、実際に発売されたのはアルファロメオ4C(2013年)のみであり、アバルト1000SPは今年5月まではプロトタイプすら作られなかったということになります。
そして5月に発表されたプロトタイプでは、車体やエンジンをアルファロメオ4Cと共有するのはもちろん、出力もアルファロメオ4Cと同じ240馬力、そして車体重量は(4Cの895kgよりも重い)1047kgだとアナウンスされています(乾燥重量と車体重量という計測方法の差があるのかもしれない)。
ただ、これまでにも過激なクルマをリリースしてきたアバルトだけに、そして価格納得性を高めるためにも「出力の向上」がなされる可能性が高く、正式発表時にはそのパフォーマンスアップを期待したいところではありますね。
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— Auto Italia Magazine (@AutoItaliaMag) December 28, 2021
Abarth 1000 SP Gets Green Light
Five examples of Abarth’s proto-Alfa 4C will be built. For the full story/exclusive interview with Roberto Giolito, Head of FCA Heritage and designer of the Abarth 1000 SP, read the February 2022 issue of Auto Italia, on sale 6 January. pic.twitter.com/fbzHCvbiRV
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