
| その損傷度合いは大きく、修理にはそうとうな費用と時間を要しそう |
幸いなのは特定のドライバーに過失がなかったこと、そしてけが人が出なかったこと
フェラーリは限られた顧客向けに「XX」プログラムを提供していますが、これに参加できるのは限られた顧客のみ。
今回、その走行イベントの最中にクラッシュしてしまったというFXX K Evoの画像がインスタグラムにアップされており、なんとも痛々しい様子に多くのスーパーカーファンが涙しています。
この事故は11月にイタリアのムジェロ・サーキットで開催された「フェラーリ・チャレンジ・フィニッシュ・モンディアリ2021」で起きたとされ、しかし幸いにも負傷者はゼロ。
事故の詳細については明かされていないものの、予期せぬ追い越しの際に他車と接触したとも報じられ、ドライバーの過失ではないとされていますが、「XXプログラム」は単に速さを追求するという性質を持っており、こういった事故が「起こりうる」可能性を常にはらんでいるのかもしれません。
フェラーリ「XX」プログラムとは?
このXXプログラムは、モータースポーツ上のレギュレーション、そして規制を考慮せず、ただ純粋に速さのみを追求するというもので、フェラーリのコルセ・クリエンティによって運営され、ここで得られた知見はフェラーリの市販モデルに生かされることになり、その位置づけは非常に「重要」だとされています。
そのため参加できる顧客は限られており、これまでにも走行用の車両として「599XX」「FXX」そしてそのアップデート版「FXX K Evo」が提供されていますが、FXXだとわずか40台のみしか販売されていないので、相当に「狭き門」だということに。
ちなみにGoogle副社長は夫人ともども参加していることで知られますが、要は「そのレベル」の人々でないと参加は難しい、ということなのでしょうね。
なお、2017年からはアップグレードパッケージ「FXX K Evo」が提供され、40台のうち一部はこの「FXX K Evo」へと換装されており、見た感じでは今回クラッシュしたFXX Kは「EVOスペック」のようにも見受けられます。
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画像を見る限りではフロントスプリッター、バンパー、ボンネット、フェンダーに損傷が見られ、前輪と後輪の角度が大きく傾いていることから、サスペンションやアクスルに深刻なダメージがあるものと考えてよく、修復にかなりの時間とコストを要するのは間違いなさそうですね。
なお、このFXX Kについて、生産台数が非常に少なく、かつ一般道を走ることがないので「まず目にする機会がない」クルマではあるものの、そのインパクトが非常に大きく、多くのレプリカが作られているもよう。
ちなみにチューニングブランド、マンソリーは「エアロパーツのデザインがFXX Kに酷似している」としてフェラーリから訴訟を起こされたと報じられています。
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参照:supercar.fails