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アルファロメオは33ストラダーレに次ぐ特別モデルを続々リリース?「電動化によって様々な可能性が出てきます。かつ、すべてがスーパーカーというわけでもありません」

2023/09/03

アルファロメオは33ストラダーレに次ぐ特別モデルを続々リリース?「電動化によって様々な可能性が出てきます。かつ、すべてがスーパーカーというわけでもありません」

| アルファロメオは新CEOのもとで息を吹き返し、あらたなる伝説を築くことになりそうだ |

近年、ここまで元気のいいアルファロメオの姿を見ることはなかった

アルファロメオは現CEO、ジャン・フィリップ・インペラート氏のもと大きくその方向性を変更し、「ヘリテージ路線」を採用していますが、ヘリテージといっても「モータースポーツ」「スポーツカー」を強く意識しているように思えます。

もちろん、発表したての33ストラダーレについてもその新しい方向性を反映したものとなっていますが、ジャン・フィリップ・インペラートCEOは「このあとに続くプロジェクトがある」と明言しており、このフオーリ・セリエ(シリーズ外の特別注文車)を活性化させるという意向も示しているわけですね。

アルファロメオが新型「33ストラダーレ」を発表。過去と未来を結びつけ、細部にまでこだわり、アルファロメオの歴史の一部となるべくして誕生したスーパーカー
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このあと、アルファロメオはどんなフオーリ・セリエを?

そうなると気になるのが「このあとにどんなフオーリ・セリエが出てくるのか」。

この疑問に対し、アルファロメオの米国CEO、ラリー・ドミニク氏がいくつかのヒントを示しており、以下の通りに語っています。

電動化はおそらく、将来の特別なクルマに向けたひとつの有効な方向性です。私たちにはたくさんののアイデアがあり、過去のアイコニックなモデル、たとえばカブリオ、ロードスター、スパイダーなど、たくさんの候補が存在します。もちろん、もっと色々なモデルを検討していますが、すべてがスーパーカーになるわけではありません。ただ、電動化によって、これまでの展開と異なることができるようになることは間違いありません。

このコメントを読み解くと、つまりはEV専用のプラットフォームは非常にレイアウトの自由度が高く、スケートボード型のシャシーを活用すれば、あとは「上モノ(ボディ)を架装するだけ」で様々なバリエーションの展開が容易になる、ということなのだと思われます。

Alfaromeo (5)

現在アルファロメオが属する「ステランティス」は旧FCA(フィアット・クライスラー)とPSA(プジョー・シトロエン)とが合併してできた巨大グループであり、傘下にはマセラティやジープなど多数のブランドが属することに。

そして現在ステランティスは、各ブランドの個性を伸長させる戦略を採用するとともにパーツやコンポーネントの共有を進めることでシナジー効果を創出しようと考えていると報じられ、電動化時代における一つの手段が「STLAプラットフォーム」。

ステランティス(旧プジョー・シトロエン+FCA)が電動化新戦略を発表!チップ(半導体)はiPhone下請けと提携、自動運転はBMWとの共同開発に

このSTLAプラットフォームには「スモール」「ミディアム」「ラージ」「フレーム」の4種類があり、それぞれに対応可能なバッテリー容量や車体サイズなどが定められていますが、これを使用することでアルファロメオは車両の開発費用を抑えつつ、より多くの「特別仕様車」を作り出せると考えているのだと理解することが可能です。

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アルファロメオにはたくさんの資産がある

そしてアルファロメオには、(アルファロメオ自身が語る通り)非常に多くの歴史的資産があり、今回の33ストラダーレに並ぶ知名度を持つものだと「TZ」シリーズがまずは頭に浮かんできます。

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参照:CARBUZZ

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