| 「ジオット」をデザインするのはかつて「ビッザリーニ5300GT」のスタイリングを担当したジョルジエット・ジウジアーロ |
ジオットに積まれるのはジオット・ビッザリーニの誕生日にちなんだ排気量を持つV12ガソリンエンジン
さて、今年2月に詳細が公開されたスーパーカー「ジオット(Giotto)」の最新情報が到着。
前回公開された姿はCGにとどまっていたものの、今回は(おそらくは走行はできないと思われる)モックが公開されており、実現に向けて着実に進みつつあることがわかります。
なお、この「ジオット」は、新興少量生産スーパーカーメーカーの「ビッザリーニ」より発売されるクルマ(ビッザリーニはハイパーGTと呼んでいる)であり、もちろん社名そして車名も今年5月に他界した天才エンジニア、ジオット・ビッザリーニの名をいただくもの。
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ジオット・ビッザリーニとは
そしてこのジオット・ビッザリーニはフェラーリでは250GTO、その後はランボルギーニのために(最初のクルマである350GTからムルシエラゴにまで使用される)V12エンジンを設計したことでも知られる人物であり、かつては自身の名義にて「ビッザリーニ5300GT」なるスポーツカーを発売したことも。
なお、そのビッザリーニ5300GTをデザインしたのは当時ベルトーネに在籍していたジョルジエット・ジウジアーロその人。
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そして今回の「ジオット」をデザインを担当したのも今年で85歳になるジョルジエット・ジウジアーロとその息子であるファブリツィオ・ジウジアーロであり、いかに新生ビッザリーニがそのルーツを重要視しているということがわかりますね。
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新生ビッザリーニは過去と未来を結びつける
ただ、新しいビッザリーニが(ジオット・ビッザリーニに対して)敬意を評しているのはその名称やデザイナーだけではなく「エンジン」にも及びます。
もちろん形式はビッザリーニを象徴する「V12」、そして排気量は6,626cc。
この6,266ccというのはジオット・ビッザリーニがこの世に生を受けた1926年6月6日を表しており、とことんジオット・ビッザリーニに対するオマージュが盛り込まれていることがわかります。
ちなみにこのエンジンは、年々厳しくなる排ガス規制に対応しているといい(ユーロ7をクリアできるのかもしれない)、コスワースとの共同開発になることもアナウンスされています(技術仕様は公開されていない)。
そのほか、このジオットについてわかっているのは8速デュアルクラッチ・オートマチック・トランスミッションを積むこと、2024年末に公道テストを開始するということ、そしてボディパネルがカーボンファイバー製であるということ。
なお、このボディはF1に由来するディヘドラル・フロント・スプリッターとリア・ディフューザーが装備され、デュアルフードベント、三角形のBピラー、ラップアラウンド・リアウィンドスクリーンなど、初期のビッザリーニによるクルマを彷彿とさせるディティールが取り入れられています。
現時点では「予定通り」に開発が進んでいるそうですが、次なる進捗報告を楽しみに待ちたいところですね。
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