
| たしかに走行距離も少なくメンテナンスが行き届いており、程度は極上だと言っていい |
カラーリングも人気の「ブラックにタンレザー」
さて、デビッド・ベッカムの乗っていたフェラーリ360スパイダーが中古市場に登場し、110,000ポンド(現在の為替レートで約1760万円)にて販売中。
ちなみにこの個体は5年ほど前にも売りに出されていたのですが、その際の走行距離は12,552キロ、そして現在の走行距離は12,713kmだとされるので、この5年で「ほぼ走っていない」ということになりますね。
なお、デビッド・ベッカムはブラックやグレーのボディカラーを選ぶことが多く(マットもお気に入りのようだ)、インテリアにはベージュやブラウンを選択するケースが多いもよう。

このフェラーリ360スパイダーは2001年モデル
今回売りに出されているフェラーリ360スパイダーは2001年モデルだと紹介されており、よってマンチェスター・ユナイテッド時代に購入したということになりますが、ボディカラーはネロ、インテリアはサッビア、トランスミッションは6速セミオートマチックつまり「F1」。

そのほかの装備としてはBBS製チャレンジホイール、カーボンファイバー製スポーツシート、チャレンジリアグリル、チュービ製スポーツエグゾーストシステムが紹介されています。

このクルマを販売しているピストンヘッズによると、「このコンディション、走行距離、そして歴史は、このクルマをより特別な360スパイダーにしています。サッカーにそれほど興味がなく、単に最高の360スパイダーを求めている人たちにとってでさえ、これ以上のものはないでしょう。そして、このクルマのオーナーになり、誰かがあなたのフェラーリについて尋ねるとき、あなたは伝えるべき物語を持っていることを誇りに思うでしょう」。

ちなみにイギリスだとフェラーリ360スパイダーの平均的な取引価格は6万ポンドくらいだそうですが、この固体はその倍近い11万ポンドというプライスタグが掲げられており、つまりは平均の「倍くらい」となっていて、それはもちろんデビッド・ベッカムというネームバリューのなせるワザなのだと思われます。

このフェラーリ360スパイダーのシャーシ番号は125058、現在の登録ナンバーは見ての通りのY795 AOO。
記録簿がしっかり残っており、サービスブックの最初のスタンプは2004年3月17日だとされ、内容としてはグレイポール・シェフィールドで行われたカムベルト・サービス。

この360スパイダーはその後、2005年4月と2006年6月に同ディーラーへと預けられ、2007年12月にも再びカムベルト・サービスを受けており、2010年12月には、ポールカミングス・スペシャル・カーズによって三たびカムベルト整備が行われています。

最近ではフェラーリ正規ディーラーであるJCT600がこの360スパイダーのメンテナンスを行っており、2016年にまたカムベルト・サービス(そんなにカムベルトを交換しないといけないのか・・・)を実施した、とのこと。

フェラーリ360スパイダーはこんなクルマ
そこでこのフェラーリ360スパイダーについて触れてみたいと思いますが、360スパイダーはフェラーリが20番目に作ったオープンカーで、当時のフェラーリでは「エンジニアリング、スタイリング、パフォーマンス面全てにおいて最高のオープンモデル」。

ベースとなった360モデナは全くの白紙から設計され、フェラーリ初の「オールアルミ」モノコックシャシーを持つクルマであり、さらにはサスペンション周りなど車体の多くにアルミを使用しています。
これによって大幅な軽量化を実現してパフォーマンスを向上させていますが、ルカ・ディ・モンテゼーモロCEOの指揮のもと、大幅に快適性や実用性を向上させているのも見逃せないポイントです。

電動格納式ソフトトップを採用していますが、これは「エンジンベイの中に」収納することが可能であり、これによってクリーンな外観を演出することに成功しているのも特筆すべき点。

搭載されるエンジンは3.6リッターV8、最高出力は400馬力、0−100km/h加速は4.6秒、最高速は290km/hというスペックを誇ります。

オープン化に際してクーペ比で60kg重量が増加しているものの、クーペ版の360モデナとほぼ変わらないパフォーマンスを発揮し、最高速の時点では実に170kgものダウンフォースを発生するなど高いエアロダイナミクス性能を持っており(360モデナよりも10kg少ない)、現代においても第一級のパフォーマンスを誇るオープンスポーツと言って良いかと思います。

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参照:PistonHead