
| まさかトヨタがここまでのクルマを作るとは「少し前」までは想像すらできなかった |
正直なところ、非常に「欲しい」クルマの一台ではあるが
さて、GRカローラを見てみたのでその印象をざっとお届けしたいと思いますが、展示車のグレードはRZ(6速マニュアル、568万円)、ボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ。
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GRカローラはこんなスペックを持っている
そこでまずGRカローラの主なスペックと価格は以下の通りです。
GRカローラ RZ(2025年3月発売モデル)
- エンジン:
- 型式: G16E-GTS
- 種類: 直列3気筒インタークーラーターボ
- 総排気量: 1618cc
- 最高出力: 224kW (304PS) / 6500rpm
- 最大トルク: 400N・m (40.8kgf・m) / 3250~4600rpm
- トランスミッション:
- 6速マニュアルトランスミッション (6MT) または 8速オートマチックトランスミッション (8AT)
- 駆動方式: フルタイム4WD (スポーツ4WDシステム "GR-FOUR")
- 燃費 (WLTCモード):
- 6MT: 12.4km/L
- 8AT: 10.4km/L
- 車両寸法:
- 全長: 4410mm
- 全幅: 1850mm
- 全高: 1480mm
- 車両重量:
- 6MT: 1480kg
- 8AT: 1500kg
- 乗車定員: 5名
- 価格 (消費税込):
- RZ (6MT): 5,680,000円
- RZ (8AT): 5,980,000円
そのルックスは「よくぞここまでできたな」の一言
そしてこのGRカローラのルックスは驚くべきもので、「よくこんなクルマを作ったな」と驚かされますが、一昔前の(豊田章男氏が社長になる前の)トヨタでは想像すらできなかった製品だと思います。
最も驚かされるのはやはりそのリヤビューで、リアオーバーフェンダーの膨らみは相当なモノ。
フロントも負けじと大きくフレア。
それらを連結するサイドステップも大きく張り出しており、「GR-FOUR」の文字がエンボス加工。
フロントバンパーの造形はGRヤリスに近くなり、より直線的でシャープなデザインに。
なお、ダクト類は「ダミー」ではなくちゃんとエアが通るなど「機能」するようですね。
モッコリしたフロントフード上のダクトもちゃんとした「機能パーツ」。
フロントフェンダー横にも(タイヤハウス内のエアを抜いてダウンフォースを高めるための)エアアウトレット。
リアフェンダーはエアの剥離を考慮した形状を持ち・・・。
アンダー部はけっこう下まで伸びています。
ルーフはなんと1枚ものの鍛造カーボンファイバー。
リアアンダーはディフューザー形状を持ち・・・。
テールパイプは驚愕のトリプル。
ホイールはマットブラック、ブレーキキャリパーはレッド、そしてブレーキローターは「スリット入り」。
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全体的にメリハリがはっきりしており、グロスブラックのパーツを強調して「普通のカローラではない」ということをアピールするためにも、もし購入するならば「ブラック以外」のボディカラーを選びたいところです。
GRカローラはこんな内装を持っている
そしてこちらはGRカローラのインテリア。
ペダルはアルミ製で・・・。
ステアリングホイールはアルカンターラ巻き。
もちろんこの素材を採用しているのは「滑りにくい」からですが、日常の使用、かつ「グローブなし」だと汗などで表面が劣化してしまうことがあり、しかしトヨタがGRカローラにてこれを採用したということは「そんなことを気にするやつは乗るな」ということなのだと思われます(その意味でも、このGRカローラはトヨタらしくない)。
12時位置にはレッドのセンターマークが入り・・・。
シフトノブにはレッドのリング入り(しかもアルカンターラ巻き)。
こういった演出はGRヤリスには見られないもので(GRヤリスのステアリングホイールは通常のレザー巻き)、その意味でもGRカローラは「GRヤリスのもうひとつ上を行く」という印象です。
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そのほか随所にはレッドのアクセントが入り・・・。
モード霧化スイッチはなかなかの質感ですね。
全体的に見てこれ以上無いほどの「本気度」が詰まったクルマであり、それはトヨタのみならず欧州のホットハッチと比較してもまったくひけを取らないほど。
世界的に見てもっとも過激なホットハッチであると言ってもよく、このクルマがこの価格で購入できるというのは「トヨタに感謝しなければならない」とことかもしれません。
ただ、実際に購入するとなると、このクルマが「カローラ」ということで、”GR”カローラを知らない人にはその素晴らしさが全く伝わらず、「カローラだよね?」としか見られないこと。
GRカローラは「ほぼ弱点が存在しないクルマ」だとは認識していますが、唯一の弱点は「カローラであること」なのかもしれません(ぼくは昔カローラワゴンに乗っており、カローラに対して偏見はないが、それでも”そう感じて”しまう。そしてそう感じる人間はやはりGRカローラに乗るべきではないのかも)。
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