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エンツォ・フェラーリの息子がオーダーしたプロサングエが公開!亡き父が乗っていたフェラーリと同じカラーを再現し、ボディサイドにはあえて「エンブレムなし」

2023/06/27

エンツォ・フェラーリの息子がオーダーしたプロサングエが公開!亡き父が乗っていたフェラーリと同じカラーを再現し、ボディサイドにはあえて「エンブレムなし」

| フェラーリのエンブレムをサイドに付けなかったのは「それがなくてもフェラーリはそれとわかる存在だから」 |

一方でカーボンルーフ、ダイヤモンドカットによるホイールなど現代風のディティールも

さて、フェラーリが公式に「創業者であるエンツォ・フェラーリの実子、ピエロ・フェラーリがオーダーしたカスタム仕様のプロサングエ」を公開。

ピエロ・フェラーリは、エンツォ・フェラーリの愛人であったリーナ・ラルディ・デリ・アデラルディとの間に生まれた庶子であり、本妻のラウラ・ドメニカ・ガレッロが死去した後に認知され、正式にエンツォ・フェラーリの後継者となっています。

現在はフェラーリの副会長というポジションにありますが、エンツォ・フェラーリからフェラーリの株式(10%)を相続しており、その株式をまた子孫に受け継ぐべく手続きを開始したことも報じらていて、おそらくは今後もエンツォ・フェラーリの子孫がフェラーリの経営になんらかの形で関わることになりそうですね(ただし会社の意向に沿う必要があるという取り決めがあるようだ)。

フェラーリ
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エンツォ・フェラーリが乗っていた400スーパーアメリカは「特別仕様」だった

そこで今回公開されたプロサングエを見てみると、まずボディカラーは「ヴェルデ・ドラ(Verde Dora)」。

このボディカラーはエンツォ・フェラーリが生前に所有していたフェラーリ400スーパーアメリカと同じカラーであり、当時10代の少年であったピエロ・フェラーリにとっても鮮明に記憶に残っているといい、それが今回の選択に繋がったのだと思われます。

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そしてエンツォ・フェラーリが乗っていた400スーパーアメリカは「通常モデル」とは異なる仕様を持っているといい、前後サスペンション、エンジン、そしてトランスミッションなどにいくつかの違いが見られるのだそう。

つまり、エンツォ・フェラーリはこの400スーパーアメリカにつき、当時の自身の理想を反映させたのだとも考えられますが、「走り」だけではなく内外装にもこだわっており、それがこの美しいボディカラー、そしてエレガントなインテリアに現れていると言えそうです。

エンツォ・フェラーリの息子がオーダーしたプロサングエはこんな仕様を持っている

ピエロ・フェラーリがオーダーしたプロサングエは、亡き父の乗っていた400スーパーアメリカを彷彿とさせる仕様を持っており、しかし「そのまま」再現したわけではなく、たとえばルーフには(当時は使用されていなかった)カーボンファイバーが用いられ、そのインテリアはアイボリーからライトブラウンへ。

ホイールはダイヤモンドカットが施された”ウインターグレー”であり、こちらも現代的な印象を醸し出しています。

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現代風のタッチはインテリアにも用いられ、たとえば随所にカーボンファイバーがあしらわれ、さらには上品なカッパーのアクセントも。

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そして特筆すべきは、フロントフェンダー上にスクーデリア・フェラーリのシールドエンブレムが取り付けられていないこと。

これは、ピエロ・フェラーリが「時や場所に関係なく、フェラーリという存在は常に”フェラーリだと見分けられる”ものである」という理由からだそうで、プロサングエという、フェラーリ初の4ドア、そしてSUVであっても「真正のフェラーリである」ことを微塵も疑っていないがゆえの判断だと考えて良さそうですね。

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もちろん、このプロサングエはフェラーリのパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」によって作られたもので、そしてこのテーラーメイドにはプロサングエの登場によって「クチュール・セレクション」という 新たなコンセプトが追加されたのだそう。

これはファッション業界における「カプセルコレクション」「シーズンごとの展開」といった運営にヒントを得たものであり、今後フェラーリのニューモデルが発表される都度、テーラーメイドでは新しい、そしてその車両のフィロソフィーにマッチした”クチュールセレクション”が追加される、とも紹介されています。

なお、フェラーリのテーラーメイドには「Classica(クラシカ)」、「Inedita(イネディタ)」、「Scuderia(スクーデリア)」といった3つの基本ラインが存在しますが、モデルごとのクチュールセレクションはこれら3つの中に組み込まれ、「そのモデルに最もフィットした」仕様として提案されることになるものと思われます。

加えて、フェラーリのスタイリストと技術者のチームは、日々新しく生まれる顧客の要望、そして新しいフェラーリのモデルのために「新しい素材、新しいサプライヤー」を開拓することに余念がないといい、今後も続々と「これまでに見たことがない」仕様が誕生してゆくことになるのかもしれませんね。

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参照:Ferrari(Facebook)

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