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フェラーリCEOが初の電動ハイパーカーについて語る。「他社のEVとは天と地ほども違います。我々が重視するのは、機能的であることよりも、魂を揺さぶることです」

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| フェラーリはかなり早い時期に「ピュアエレクトリックハイパーカー」を発売するスポーツメーカーのひとつに |

ただし現時点でそのスペックは一切ナゾである

さて、フェラーリCEO、ベネデット・ビーニャ氏が数年内(予定では2025年)に発表を予定しているフェラーリのピュアエレクトリックハイパーカー、そして今後の戦略について言及。

これはCNBCのインタビューに答える形で述べたもので、まずピュアエレクトリックハイパーカーについてはフェラーリの独自性を重視することにより「これまでの、内燃機関を搭載したフェラーリ同様に魂を揺さぶるクルマになるであろう」。

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フェラーリのピュアエレクトリックハイパーカーは「静かではない」

そして次に語ったのはこのピュアエレクトリックハイパーカーのサウンドについて。

同氏はこのクルマについて「静かではない」とコメントしており、現在フェラーリが自社モデルの独自の「サウンドシグネチャ」に取り組んでいるとも語っているものの、その詳細についてはナゾのまま。

ただしフェラーリはこれまでにもEVサウンドに関する特許を2件取得しており、そのうちの一つは「回転部品の発するノイズを強調するもの」で、フェイクではない「リアルな」サウンドを発生することがわかっています。

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さらにベネデット・ビーニャ氏は「フェラーリのエレクトリックハイパーカーの客層はテスラと同じなのか」と問われ、それについては「我々のEVと他社のEVとは天と地ほども違いがあります」。

私たちが自動車について話すとき、私たちは顧客に届けることができる”感情”について話しているので、路上で見かける他のEVのような”機能的なクルマ”について話しているのではありません。正直に言って、私たちはテクノロジーを独自の方法で活用できるので、クライアントにユニークな体験を提供できることに何の疑いもありません。 それが当社が当初から取り組んできたことです。

参考までに、ベネデット・ビーニャ氏は自動車業界では非常に珍しい、非自動車畑出身の人物であり、そのバックグラウンドはエレクトロニクス業界にあるため、「エレクトリックハイパーカー」においては同氏の経験がいかんなく発揮されるのかもしれません。

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ボンネットの下にあるものは顧客の選択に任せるべき

そして次にベネデット・ビーニャ氏が語ったのはパワートレーンについてであり、フェラーリが今後も内燃モデル、ハイブリッドモデル、EVモデルを提供し続けるとうこと。

現在フェラーリは「2026年に売上高の60%をEVとハイブリッド車で構成する」という計画を進めていますが、フェラーリのメイン市場である欧州と米国(カリフォルニア州)にて2035年にはガソリン車の販売が禁止されるという法律が施工されるにもかかわらず「フェラーリが電動パワートレインに完全に切り替えることはない」とまで宣言しており、「ボンネットの下にあるパワートレインの選択は顧客に任せる」と述べています。

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一方でフェラーリは6月に「Eビルディング」なる新しい生産施設を現在の本社横に開設する予定となっていて、ここではバッテリーパック、エレクトリックモーター、パワーインバーターを生産することになるともアナウンスされており、ガソリン車を継続するといえど、電動化に軸足を移すことになるのは間違いないと考えて良さそうですね。

フェラーリCEO、ベネデット・ビーニャ氏がインタビューに答える動画はこちら

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参照:CNBC International TV

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