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エンツォ・フェラーリ博物館へ行ってきた(2)。フェラーリは創業当初から「限られた顧客の要望を聞き入れ」カスタム車両を作ってきた。それが現代の”テーラーメイド”につながっている【動画】

エンツォ・フェラーリ博物館へ行ってきた(2)。フェラーリは創業当初から「限られた顧客の要望を聞き入れ」カスタム車両を作ってきた。それが現代の”テーラーメイド”につながっている【動画】

| フェラーリは顧客を選ぶことで知られるが、「選ばれた顧客」になれば大きな裁量が与えられる |

そして「テーラーメイド」によって顧客は「世界に一台しか存在しない」自分仕様のフェラーリを手にできる

さて、イタリアはムゼオ・エンツォ・フェラーリ(エンツォ・フェラーリ博物館)訪問編第一弾をお届けしたところですが、今回は「パート2」。

このエンツォ・フェラーリ博物館は大変に見どころが多く、数回に分けてお届けしたいと思います。

まず、現在ここで開催されているのは「ワンオフモデルの展示」イベントで、過去から現代にまで遡ってのワンオフモデルが紹介されているわけですね。

エンツォ・フェラーリ博物館へ行ってきた(1)。その外観やエントランス、概要はこんな感じ。現在は「ワンオフ展」開催中、特別な812コンペティツォーネがお出迎え【動画】
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ムゼオ・エンツォ・フェラーリにはこんなクルマが展示されている

そこで入口に入ってすぐに目に入るのは166MM。

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25台しか生産されていない非常に希少なモデルです。

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フェラーリ初期のレーシングカー、166MMが競売に!製造わずか25台、ほとんど売りに出ることがないだけに予想落札価格は7億円オーバー
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フェラーリ750モンツァ。

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非常に特徴的なリヤビューを持っています。

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こちらはフェラーリ250GT SWBベルリネッタ。

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フェラーリの歴史を語るうえで非常に重要なモデルですね。

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フェラーリのイベントに行くと必ずといっていいほど展示されている「250GT」。なぜフェラーリはこのモデルを特別視し、重要なモデルだと位置づけているのか
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| ロードカー故にモータースポーツでは活躍していないが、企業としてのフェラーリを成長させ、その礎を築いたのはこの250GTである | その意味では250GTなくして今のフェラーリの成功は無いと考えてい ...

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フェラーリ330GTC スペチアーレ。

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ピニンファリーナが製作した、「4台のみ」の超希少モデルです。

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こちらは212インテル。

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「非常に」珍しいクローズドボディを装着しています。

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ドアハンドルは「フラッシュマウント」。

当時は空力的理由ではなく美観上の理由からドアに格納していたのだと思われますが、「イタリア車は昔からイタリア車であった」ということがわかります。

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フェラーリは昔から「顧客の要望に答えてきた」

なお、フェラーリは昔から顧客を選ぶことでも知られていますが、「選ばれた」顧客には幅広い自由が与えられたことも有名で、顧客の求めに応じて様々な仕様にて車両が製作されています。

ただしフェラーリ創業初期はモータースポーツに直結するオーダーが多かったといい、しかし美観に関するカスタム依頼が増加したのは1960年代に入りアメリカ市場での販売が活性化してからだと言われていて、とくに250GTシリーズにおいてその方向性が顕著だと見られています(のちのテーラーメイドのルーツはここにあるとされている)。

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そして現代のフェラーリもまた「テーラーメイド」プログラムの展開によって様々なカスタムを提供しており、これがフェラーリの「1台あたりの単価」を押し上げ、利益率を引き上げている要因に(顧客は自分仕様のフェラーリを手に入れることができ、またフェラーリは多くのお金を手にすることができるので、まさにWin-Winである)。

そして今回の展示においては、その「テーラーメイド」に関するコンテンツが充実しており、こんなふうに「使用できる素材」が一挙に展示されており(それでもこれらは”ごく一部”である)・・・。

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ボディカラーだとこう。

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やはりイエローやレッド系はフェラーリにとって馴染み深いカラーだけに、相当な数があるようです。

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そのほかフェラーリはいくつかの路線を提案していて、たとえば「クラッシカ(クラシック)」だと・・・。

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レトロなデイトナスタイルシートに・・・。

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ヴィンテージレザーにツイード素材も。

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モータースポーツ的雰囲気を反映させる「スクーデリア」だと・・・。

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文字通り「モータースポーツ」を重視したシンプルでスパルタンな雰囲気、かつカーボンファイバーやアルカンターラなど高機能素材を使用した仕上げに。

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革新的なデザインとチャレンジを反映した「イネディタ」では・・・。

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フェラーリの伝統を未来とを組み合わせたフィニッシュに。

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ムゼオ・エンツォ・マラネッロを紹介する動画はこちら

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