| フェラーリはロードカー、レーシングカーに関し豊富な歴史を持っている |
ことさらレーシングカーに関しては自動車メーカー随一のリッチな戦績を誇っている
さて、フェラーリ博物館「ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ」訪問第二弾。
第一弾では入場の様子やスペチアーレ(周年限定モデル)等について紹介しましたが、今回はワンオフモデルやテーラーメイド、そしてヴィンテージレーシングカーについて見てみたいと思います。
そして冒頭で紹介するのはワンオフモデル「SP-8」で、これはF8スパイダーをベースに製作された”1台限りの”スペシャルモデル。
フェラーリは上位50名程度の顧客を対象にこういったワンオフモデル「フオーリ・セリエ」を制作していますが、納車までにはほぼ3年、その費用は「天文学的」だとも。
フェラーリSP-8はこんなクルマ
このSP-8は「ルーフを持たないスピードスター」で、他のフェラーリとの関連性を(ほぼ)持たない独自のスタイリング、そしてコンパクトなグラスエリア、特徴な「前後」ツートンカラーを持つことが特徴ですが、よく見るとローマやデイトナSP3、296GTBなどの要素も見られます。
前部分はブルー・スクーロ・ステラート、車体後半はアルジェント・ミカリッツァート(マット仕上げ)、そしてカーボンファイバー製パーツは虹色に輝くブルー・サンドストーンフィニッシュ。
ボディサイドは滑らかな形状を持ち、まさにコンセプトカーのようですね。
ドアハンドルやエアインテークはボディパネルに統合され目立たないように。
リアはダックテールまでもが「一体化」した構造。
なお前後バンパーに使用されるスラットもこのSP-8に用いられるユニークな個性の一つであり、ボディパネルともども「ほかのフェラーリとは一線を画する」要素だと思います。
ホイールも独自デザインを採用していますね。
こちらはムードボードや製造中の風景を記録したパネル。
そのほか、ムゼオ・フェラーリ・マラネッロにはこんな展示がなされている
このSP-8のほかの展示物を見てゆくと、まずこちらはテーラーメイドコーナー。
テーラーメイドはフェラーリの展開するパーソナリゼーションプログラムですが、通常のオプションの範囲を超えたボディカラーや仕上げ、内装素材などに対応してくれるサービスです(キャパシティの関係上、対応できる台数には限りがある)。
展示されている車両は812スーパーファストで、ヴィンテージレーサーをモチーフにしたカスタムが施されており、ボディ上にはフレンチトリコロール、そしてドアミラーは当時のレーシングカーのメッキミラーを再現したと思われる「シルバー」。※ウインドウモールも当時風のシルバー
ほいーるは(エンツォ・フェラーリが好んだ)ワイヤースポークホイールを模したであろうポリッシュ仕上げ。
そのほかラウンデルやマーキングも。
さらにはテーラーメイドで使用できるサンプルも展示され、シート表皮の素材(主にレザー)やステッチなど。
実際にカスタムされたこのシート(背もたれにイタリアンカラーのインサートがある)はなかなかユニーク。
そしてヴィンテージレーシングカーゾーンに移ると、こちらは166MM。
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ヴィンテージな「Ferrari」ロゴにボディを架装したトゥーリング・スーパーレッジェーラのマークも(フェラーリマークよりも大きく他社のロゴが非常されているが、これは今では考えられないことである)。
この時代のレーシングカーにはシートベルトがなく、ブロック・イェイツ著「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」によると、「万一の事故の際、シートベルトで体を固定するよりも、体をシートベルトで固定していないほうが生存確率が高いと考えられていたから」。
こちらはフェラーリ315S。
完全なるシングルシーターで・・・。
伝統的なワイヤーホイールにスピナー。
このテールがなんともセクシー。
スクーデリア・フェラーリのシールドエンブレムはもちろん手書きの”スクデット・エアログラファート”。
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内装はこう。
フェラーリ博物館(ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ)の様子を収めてきた動画はこちら
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