Image:Bertone
| 「新ランナバウト」のベースとなる車体、エンジン供給元もナゾである |
「ポップアップヘッドライト」的なヘッドライト構造がどうなっているのかが気になって仕方がない
さて、ベルトーネは先日「1969年に発売した、ランナバウト(RUNABOUT)コンセプトを現代に蘇らせる」と発表していますが、今回正式にその姿と”実際に生産される”という事実が発表され、復活したベルトーネにとって第二のモデルとなることが明らかになっています。
なお、ベルトーネは第一弾として”V10、ミドシップ”というスーパーカー「GB110」を発表していますが、今回のランナバウトは「V6エンジンを積む」とだけアナウンスされており、そのパフォーマンスやスタイリングからしてGB110とは大きく路線が異なるクルマ。
そしてベルトーネはこのランナバウトについて「ベルトーネ・クラシックライン」なる新しいシリーズからの発売であると述べており、GB110とは異なるシリーズであること、そして今後もさらなるモデルが追加される可能性を示唆しているわけですね。※ベルトーネは非常に魅力的な作品を数多く持ち、今後のリバイバルに期待したい
「新」ベルトーネ・ランナバウトはこんなクルマ
そこで今回発表された新しいベルトーネ・ランナバウトを見てみると、これは「まんま」1969年のランナバウトコンセプト(アウトビアンキ A112 コンセプトとしても知られる=下の画像)を再現したといってもいいスタイリングを持っています。
搭載されるエンジンは上述のとおりV6、そして出力は500馬力だとされますが、(自社でエンジンを製造することは考えにくいので)いったいどこからエンジンの供給を受けているのはちょっとナゾ。※パワフルなV6というと日産、フェラーリ、フォード、アルファロメオあたりを思い浮かべる
同じく車体についても自社オリジナルだとは考えにくく(衝突安全基準ほか様々な規制をクリアすることが難しく、コストが掛かりすぎる)、よってエンジンもろとも他社からの流用あるいは供給なのだと思われます。※車体はかなり軽そうなので、500馬力であっても非常に高い運動性能を持つものと思われる
そしてこの新型ランナバウトはEVでもハイブリッドでもない「ガソリン車」ですが、同じデザインハウスそしてコーチビルダー(カロッツェリア)でもあるピニンファリーナが「EV」を展開しているのとは対照的で、これは興味深い差異だと言えるかもしれません。
なお、現時点でこのランナバウトの詳細は公開されておらず、しかしベルトーネは「(初代同様に軽快で俊敏なドライビングマシンの特性を維持している」ことに触れ、生産開始は2026年中頃、そして価格は35万ユーロ(現在の為替レートだと約5800万円くらい)になるであろうことにも言及しています。
ちなみに「通常」はミニマムなフロントスクリーンを装備するのみですが、ハードトップにフルフロントスクリーンといったコンバージョンも提供されるようですね。
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