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ピニンファリーナがランボルギーニ・ウルス対抗のエレクトリックSUV発売とのウワサ。「毎年一台、ニューモデルを発売する」

2019/11/10

| 価格は3000万円以上、セダンの発売も視野に | 

ピニンファリーナは「初」の市販モデルにしてエレクトリックハイパーカー「バッティスタ」を2020年に発売する予定ですが、同じく2020年にエレクトリッククロスオーバーを発表する、という報道。

Auto Express,によれば、ピニンファリーナは毎年ニューモデルを発表するとしており、今年はバッティスタ(発売は来年)、来年はこの新型クロスオーバー、ということに(これの発売は来年以降と思われる)。
そしてこの新型エレクトリックハイパーカーは、ランボルギーニ・ウルスを仮想ライバルとして設定され、その価格は3400万円くらいになるのでは、と言われています。

ピニンファリーナはもともと市販車を複数車種投入する計画を持っていた

なお、ハイパーカー「バッティスタ」のイメージが強いピニンファリーナのロードカーですが、ピニンファリーナは市販車ビジネスをはじめるにあたって複数ラインアップをもたせることを想定。
ピニンファリーナはフェラーリのデザインを担当してきたことで知られるものの、実は自社名義の市販車(ワンオフを除く)を発売したことはなく、そして市販車ビジネスの展開、ならびに自身の名を冠したクルマを世に送り出すことは創業者の夢であったといいます。

だからこそ、「初」の市販車には創業者の名である「バッティスタ」を冠することになったわけですが、ピニンファリーナは当初から「SUV」「セダン」までラインアップを計画しており、今回の「エレクトリッククロスオーバー」も計画通りだと考えて良さそう。

そしてピニンファリーナがまず「ハイパーカー」を発表したのは市場へのインパクトを考えたためだと思われ、というのもいかにピニンファリーナと言えど市販車ビジネスでは「新参者」。
さらに倒産しかけたときにもインドのマヒンドラ以外には買い手が名乗りをあげなかったことから、「意外と自社の神通力は高くなかったようだ・・・」と感じたのかもしれません。

そういった経緯もあり、「イキナリ3000−4000万円のセダンやクロスオーバーを発売しても、誰も買わないだろう」と考えた可能性が大。
よってピニンファリーナはまず「1900馬力、0−100km/h加速2秒以下、最高速度350km/h、価格3億円」という誰もが衝撃を受けるハイパーカーを発表することで世間の注目を集め、その後に「実際の利益につながる」クロスオーバーやセダンを発売する、という戦略を取ったのだと考えています(これは中国のNIOや、テックルールズとも同じ手法)。

新型クロスオーバーは新型プラットフォームを採用

「バッティスタ」はリマックC_Twoと多くを共有しますが、この新型クロスオーバーについてはボッシュが開発パートナーとなり、「ラグジュアリー&ハイパフォーマンス」モデルに特化したEVプラットフォームを採用するとも報じられています。

今年のはじめに報道された内容だと「前後にエレクトリックモーターを持ち、フロアにバッテリーを敷き詰めた」ポルシェ・タイカン同様の構成を持つことになると思われ、一回の満充電あたり走行可能距離は600キロ程度だと予想されているようですね。

なお、現在では多くのメーカーがEV発売の計画を持っていますが、いずれも思ったより開発が進んでおらず、ダイソンに至っては「どうしても発売が不可能なことがわかった」としてEV事業からの撤退を決めたほど(しかも、EV事業部の買い手は見つかっていない)。
つまりEVの新規開発や発売は想像を遥かに超えて難しいということになり、ピニンファリーナの新型クロスオーバーについては実現度そのものから注視してゆく必要がありそうです。

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