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標準だとウインドウやルーフもない超スパルタンな「ダラーラ・ストラダーレ」!イタリアのアクロバット飛行チーム60周年を祝いオシャレに変身

2020/11/28

ダラーラ・ストラダーレ

| まさかカスタムベースにこのダラーラ・ストラダーレが選ばれるとは |

さて、しばらくは音沙汰がなかったものの、ここ最近立て続けに新作を発表しているガレージ・イタリア・カスタムズ。

これはフィアット創業者の孫、そして次期フェラーリ社長と言われるラポ・エルカーン氏が主催するカスタムショップで、内外装(どちらかというと外装)のビジュアルカスタムを得意としています。

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今回のターゲットはダラーラ・ストラダーレ

そして今回リリースされたのが「ダラーラ・ストラダーレ」のカスタムカーで、この「ダラーラ」はかつてランボルギーニにてエンジニアとして活躍したジャンパオロ・ダラーラ氏が独立し運営するレーシングファクトリー(GT3クラスやインディカー、WEC用の車両を手掛ける。ウラカンGT3もダラーラとの共同開発)。

そこではじめて発売したロードカーがダラーラ・ストラダーレというワケですが、これは簡素なサーキット志向のスポーツカーを標榜しているので、「ドアすらない」という超スパルタンなクルマです。

なお、ジャンパオロ・ダラーラ氏は上述のとおりランボルギーニに在籍しており(その前はフェラーリ)、ランボルギーニでは「ミウラ」の設計に携わったものの、ロードカーよりもレーシングカーの方に興味があり、のちにランボルギーニとたもとを分かちます。

その後1972年にはダラーラ・アウトモビリを興して数々のレーシングチームのマシンを委託開発、また共同開発するなど、現在に至るまで「モータースポーツの歴史において、ダラーラ抜きでは語れない」存在にまで成長することに。

ジャンパオロ・ダラーラ氏は軽量でシンプルなレーシングカーを好んだといい、ロータスの設計をいつも参考にしていたようですね(そう考えると、このダラーラ・ストラダーレの構造も納得)。※2013年にはイタリア共和国功労勲章を受賞しており、現在も存命中

本来であればウインドウやルーフは「オプション」

このダラーラ・ストラダーレに積まれるエンジンは2.3リッター4気筒スーパーチャージャー、トランスミッションは6速マニュアル・トランスミッションが標準となり、「そのままではフロントウインドウもサイドウインドウもルーフもなく、それらはオプション扱い」というトンデモない仕様を持っています。※開いているのはオプション扱いのルーフで、「ドア」ではない

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今回ガレージ・イタリア・カスタムズが手を入れた個体は、ウインドウやルーフが装着されているなので「オプション」を選択した一台ということになりますが、それでも「そこまでスパルタンな」クルマをオシャレにカスタムするという天の邪鬼さは「さすが」でもありますね。

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イメージしたのはフレッチェ・トリコローリ

そして今回ガレージ・イタリア・カスタムズがこのダラーラ・ストラダーレのカスタムモチーフとして選択したのは「フレッチェ・トリコローリ」。

これはイタリア空軍所属のアクロバティック飛行部隊で、「フレッチェ」は”矢”、トリコローリは「三色」を意味しており、ボディサイドにはまさに矢のように飛ぶ3機の戦闘機、そしてイタリアントリコローレをあらわした飛行軌跡が再現されています。

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なお、フレッチェ・トリコローリは1961年に発足した歴史あるチームで、現在のところアクロバティック飛行部隊としては世界最大。

ガレージ・イタリア・カスタムズでは、60周年を迎えるフレッチェ・トリコローリへのトリビュートとして、機体と同じマットブルーのラッピングをダラーラ・ストラダーレに施したようですね。

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参照: Garage Italia(Facebook)

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