CGアーティスト、Paweł Breshke Czyżewskiによる「ランチア・スタイル」と題されたレンダリングが公開に。
これは「ストラトス」と名がつくものの、実際には(市販モデルのストラトスではなく)コンセプトカーとしての「ストラトスHFゼロ」をイメージしたと考えるのが妥当かと思います。
ストラトスHFゼロ(もしくはストラトス・ゼロ)もまたカウンタックをデザインしたベルトーネの作品であり、「最も車高の低いクルマ」を目指して作られ、1970年に発表されたコンセプトカー。
ランチアの名が示すとおりにランチア・フルビアのコンポーネントを流用してミドシップに仕立て上げたクルマで、これがのちの「(市販モデルの)ランチア・ストラトス」へと発展します。
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ランチア・スタイルはこんなクルマ
そしてこちらが「現代版」ランチアHFストラトスこと「ランチア・スタイル」。
かつてのストラトスHFゼロをうまく再現しているということがわかりますね。
極端なウエッジシェイプは健在ですが、サイドのデザインは大幅にアレンジされているようですね。
なお、今回のランチア・スタイルは「ストラトスHFゼロ」よりも、2012年に発表されたストラトスHFゼロのイメージ的復刻モデル、「ヌッチオ」を意識したようにも見えますね。
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こんなコンセプトカーもあった。ストラトス・ゼロの現代版、ベルトーネ「ヌッチオ」
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「ストラトスHFゼロ」で採用された特徴的な(リアセクションを囲むような)テールランプは健在。
さらには現代のクルマっぽくリアディフューザーも追加されています。
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なお、普通のドアがあるところも「ヌッチオ」的。※ストラトスHFゼロのサイドにはドアがない
リアウイングは「可変式」、そしてその前には2つの三角をモチーフにしたダクトが見られます。
そしてこの「三角」はストラトスHFゼロのリアフードを「アレンジ」したものだと思われます。
ランチア・スタイルのインテリアはこうなっている
そしてこちらはランチア・スタイルのインテリア。
ドアの開閉方法がストラトスHFゼロとは異なるためかインテリアは完全にオリジナル。
シートは車体構造と一体化した構造。
ヒップポジションよりも足のほうが「上」にあるレーシングカーっぽいドライビングポジションです。
ステアリングホイールは流行の「スクエア」、そしてセンターにはメーターが設置されていますね。
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