| 現在のアルファロメオは、こういったリッチなモータースポーツの歴史を生かしておらず、ちょっともったいないと思う |
F1参戦を期に、今後のブランドシフトを期待したい
さて、イタリアやドイツのデザイナーたちが集まって考えたバーチャルコンセプト、「STRADALE 33 VISIONE」。
「この33ストラダーレ」とはもちろんアルファロメオ”ティーポ33ストラダーレ”を指しており、つまりはその現代版ということになります。
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アルファロメオ「ティーポ33/2ストラダーレ」は50周年。記念イベント開催
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アルファロメオ・ティーポ33ストラダーレはこんなクルマ
そして「アルファロメオ・ティーポ33ストラダーレについて説明しておくと、これは1967年8月31日のトリノショーにて発表された、レーシングカー「ティーポ33」の公道(ストラダーレ)バージョン。
レーシングカーのティーポ33自体は1960-1970年代に活躍したことで多くの人の記憶に留まることとなっていて、2000cc(2500cc版もある)V8エンジンを持ち、出力は270-315馬力、車体重量はわずか580キロという仕様を持っています。
市販モデルのティーポ33/2ストラダーレについてもレースバージョンさながらのスペックを持っており、エンジンは2000cc/V8で出力は230馬力、トランスミッションは6速MT、レブリミット1万回転、0-100キロ加速は5.5秒、最高速度は時速260キロという、現代の基準から見ても一級の性能をもつ車に仕上がっています。
ボディワークはカロッツェアリア・マラッツィによるもので18台のみが製造されており、見ての通り特徴的なデザインを持つため、今なお多くのデザイナーを刺激してやまない一台でもありますね。
現代版アルファロメオ・ティーポ33はこんなクルマに
そしてこちらが今回公開された33ストラダーレ・ヴィジオーネ。
低いフロントに抑揚の効いたフロントフェンダーを持つのはオリジナルのティーポ33ストラダーレ同様です。
ホイールデザインもアルファロメオ33ティーポ・ストラダーレを連想させますね。
ただ、グラスエリアやリアセクションについてはオリジナル要素がふんだんに盛り込まれている模様。
テールはスパっと切り落とされた「コーダトロンカ」。
これを見るに、一連の「アルファロメオTZ(Turbolare Zagato)のデザインも取り込んでいるように見えますね(ルーフあたりはTZ3を連想させる)。
ルーフはバブル状のキャノピー形状、そしてシュノーケルつき、エンジンは見たところ「V8」。
フロントの低い位置にあるヘッドライトもまた、ティーポ33ストラダーレを連想させます。
現在アルファロメオはスポーツカーブランドというよりもコンパクトカーやセダン、SUVといったイメージが強く、しかしかつてはこういったレーシングカーを多数製造しており、モータースポーツにおけるリッチな歴史を持つブランド。
2019年からF1に参戦しているものの今のところ戦績は明るくなく、しかしなんとか過去の栄光を取り戻し、ふたたび美しいスポーツカーを発売して欲しいものですね。
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参照:Behance