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ランボルギーニのデザイナーが新型スーパーカーのシルエットを公開。動画では「シルエット」を強調しており、過去に販売していた同名のV8スーパーカーの要素が採用される?

ランボルギーニのデザイナーが新型スーパーカーのシルエットを公開。動画では「シルエット」を強調しており、過去に販売していた同名のV8スーパーカーの要素が採用される?

| 現在のランボルギーニは「そのものズバリ」のレトロ路線は拒否しているものの、過去モデルのオマージュを随所に取り入れている |

このウラカン後継スーパーカーも「ランボルギーニらしい」クルマとなるのは間違いない

さて、ランボルギーニは8月16日にウラカン後継となるスーパーカーを発表する計画を持っていますが(もしかするとそれよりも前にオンラインで先行公開されるかもしれない)、今回ランボルギーニのチーフデザイナー、ミッチャ・ボルカート氏が自身のリンクトインにて一編の動画を投稿。

この動画では同氏が「一筆書き」で一本のラインを示し、そのラインが上の画像の通りのシルエットに変化する様子が映し出されています。

なお、リンクトインのプロフィールを見るに、同氏はフォルクスワーゲングループとの関わりを1997年のポルシェにおけるインターンからはじめ、その後ポルシェのエクステリアデザイン責任者へと就任し、17年を超える在籍期間のうちにマカン、カイエン、ミッションE、パナメーラ・スポーツツーリスモ等のデザインに関わったと記されています(2016年からランボルギーニへと異動している)。

ランボルギーニ
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ランボルギーニのデザインには「特徴」がある

今回示されたのはシルエットのみであり、よってランボルギーニ・ウラカン後継モデルとなる新型スーパーカーについては何ら追加情報が公開されたわけではなく、しかしこの「一筆書き」はランボルギーニにとって非常に重要な要素です。

参考までに、多くのスポーツカーがボンネットからフロントウインドウにかけてのラインに「段差」があり、たとえばGR86だとこう。

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そしてフェラーリ296GTBだとこう。

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ランボルギーニ・ウラカンだとこんな感じで、横から見たときのシルエットが「淀みない一本のラインで」構成されていることがわかります。

そしてぼくはこのラインが「より滑らかになればなるほど(段差がなくなるほど)」非現実感が増すとも考えており、これがミッチャ・ボルカート氏のいう「宇宙船のようなデザイン」ということになるのかも。

そしてこのデザインを実現することは容易ではなく、まずフロントを低く抑える必要があって(フロントタイヤとホイールハウスとのクリアランスを考慮すると結構難しい)、さらにはノーズを下げる必要が出てくるわけですが(スポーツカーなのでフロントオーバーハングを短くしなくてはならず、これも感嘆ではない)、おまけにルーフを低く抑えねばならず(実用性を考慮するとあまり低くできない)、しかしランボルギーニは様々なエンジニアリング要件をクリアしつつこのデザインを実現しているわけですね。

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もちろん、すべての自動車メーカーにとって「一筆書き」を無理に実現する必要はなく、フェラーリのように意図的に「フロントフェンダーの盛り上がり」を設けることでセクシーなラインを実現するケースも存在し、しかしこの「現実離れした」ラインはランボルギーニの一つのアイデンティティであり、ほかのスポーツカーメーカーではなかなか真似ができないものだと捉えています。

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そしてもう一つランボルギーニのデザインにおいて重要なのは「サイドウインドウの上下の幅」。

これは車両を横から見たときの「1/3に収まるよう」設計されているといい、たとえウルスとランザドールであっても同様です。

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そしてこの「上下」を小さく収めることでコンパクトなキャビン、ひいては視覚的安定感、加えて「非現実性」を演出しているわけですが、これもまた容易なことではなく(はっきり言えばスポーツカーにとって重要な性能の一つである”視野”を失う)、しかしランボルギーニはフロントウインドウの幅を最大化することでこれを解決しています。※ランボルギーニはAピラーとAピラーとの距離が極度に広い。マクラーレンはじめ多くのスーパーカーが採用する”ティアドロップ”型キャビンではない

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今回ミッチャ・ボルカート氏が公開した動画では「アドレナリンに形を与えた」「ユニークなランボルギーニ シルエットが最初からすべてを定義する」とコメントしていますが、興味深いことに「シルエット」を固有名詞のように大文字にて記載しています。

これが何を意味するのかは不明ではあるものの、単純に形状としてのシルエットのみではなく、過去に製造していた(やはりV8エンジンをミッドに搭載する)スーパーカー「シルエット」を指しているのかもしれません。

現在のランボルギーニは「レトロ路線はない」としていますが、たとえばレヴエルトにはチェンテナリオはじめランボルギーニの過去のV12エンジン搭載モデルのディティールが取り入れられ、そしてウルスSEにはガヤルドLP560-4のリアグリルを再解釈したデザインが用いられているので、今回発表されるウラカン後継モデル(テメラリオ)にはシルエットをモチーフとした「なにか」が表現されるのかもしれませんね。

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参照:Mitja Borkert(Linkedin)

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