メルセデス・ベンツがモントレー・カーウィークにて「初のAMGとマイバッハとの融合」を果たすマイバッハSLを公開、さらにはレストアされたC111を展示すると発表

｜　長らく待たされたメルセデス・マイバッハSLがついに発表　｜

現時点ではその販売方法含め詳細は一切不明ではあるが、「想像を超えたクルマ」となるのは間違いないだろう

さて、メルセデス・ベンツはほかのいくつかの自動車メーカー同様に「早すぎた電動化シフト」の反動に揺れている状態ですが、ハイブリッド車の圧倒的な需要を踏まえて市場全体を再評価しガソリンエンジンへの再投資をアナウンスする一報、EQ モデルの失敗から立ち直るために新しい完全電気自動車を開発するといったマルチな展開へとシフトしています。

そして今回、メルセデス・ベンツはモントレー・カーウィークにて展示する布陣について公開し、さらには「待望の」マイバッハSLを発表するというプレスリリースを発行しており、大きく期待が高まっている状態です。

メルセデス・ベンツはモントレー・カーウィークにこんなクルマを展示する

メルセデス・ベンツによれば、今年のモントレー・カーウィークでは特別仕様のメルセデス・マイバッハ Sクラス、（特別版）レーシングカー、修復がなされたC111プロトタイプ、そのほかいくつかのヒストリックカー。

「ペブルビーチ オートモーティブ ウィークは、魅力的なクラシックカーから刺激的なイノベーションまで、特別な自動車文化を紹介する最も重要な国際プラットフォームの1つです。2024年に（マイバッハなど）さまざまなブランドとともにメルセデス・ベンツが登場するのも、このことを象徴しています。特に注目すべきは、1970年のC111-IIです。ヴァンケル（ロータリー）エンジン、ハイテク素材、息を呑むようなパフォーマンス、未来的なデザインを備えたこのクルマは、今日では魅力的なタイムマシンで、1970年の先見の明のある精神を現実のものにしています。257kW（345馬力）を誇るこの革新的なスポーツカーは、50年以上を経て初めてペブルビーチに登場します。これは、1970年当時、最高速度300km/hを誇った真のスーパースポーツカーです。」

メルセデス・ベンツ・ヘリテージ GmbH CEO　マーカス・ブライトシュヴェルト

このC111に加え、メルセデス・ベンツは、ファン・マヌエル・ファンジオが2年連続でワールドチャンピオンに輝いた1955年型メルセデス・ベンツ W196Rフォーミュラ1カー、1924年にタルガ・フローリオで優勝したメルセデスの2.0リッターエンジン搭載レースカー、そして1932年型マイバッハ・ツェッペリンDS8（下の画像）の展示を行うというので、往年のメルセデスファンにとってはたまらない内容となりそうですね。

ただしもっとも期待がかかるのは「マイバッハSL」であり、このベースとなるのはAMG SLだと見られていますが（それ以外はありえない）、となるとこのクルマは初の「AMGとマイバッハとの融合」となり、それにふさわしいパフォーマンスそして豪華さを持ちうるものと考えられます。

現時点でこのマイバッハSLについてわかっていることは多くなく、スパイフォトやスパイビデオを見るに専用の新しいグリルにフロントフード、そしてバンパーにサイドステップなど外観の変更が加えられ、AMG SLにて特徴的であった「4本出しテールパイプ」ではなくスクエア型テールパイプが装着されるなど、独特のアピアランスを備えるもよう。

そしてスパイフォトでは捉えられていない内装においては「贅の限りを尽くした」ゴージャスなものとなる可能性が高く、あと数日後に迫った発表を心待ちにしたいと思います。

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参照：Mercedes-Benz