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ランボルギーニ・ミュージアムより、「レヴェントン」を紹介。戦闘機と同じ塗料を使用

2017/03/06

さて、訪問してきたランボルギーニ・ミュージアム(ムゼオ・ランボルギーニ)に展示されていた「レヴェントン」。
これは2007年のフランクフルト・モーターショーで発表された限定車で、生産は20台のみ(ここにある一台を考慮するならば21台)。

新車販売価格は約1億6000万円と異常に高価で、「億」超えの車が何台も発売されている現在とは異なり、2007年当時では異例中の異例。
ただ、このレヴェントンが一つのきっかけとなり、その後「億」超えの車が登場することになった、とぼくは考えています(億超えでも買う人がいっぱいいる、ということが証明された)。

車名「レヴェントン」の由来はほかのランボルギーニ同様に闘牛に由来し、これはドン・ロドリゲス家が所有していた闘牛の名前。

デザインモチーフはステルス戦闘機(F-22)で、インテリアの仕様やメーターも戦闘機を意識したもの。
生産されたレヴェントンのボディカラーはすべて同じ色で、本物のステルス戦闘機と同じ塗料を使用した、グレーのようなグリーンのような、この色のみとなります。
付属品についてもミリタリーを強くイメージしており、他のランボルギーニとは異なるスタイルのものが用意されているのも有名ですね。

実際にこの目で見ると、「ハーフマット」という感じで、光沢とも艶消しともいえない色調。
なお塗料自体の厚みはけっこうあるようで、割と「ボッテリ」塗っているようにも見えますね(塗料の性質によるものと思う)。
ちなみにこの塗装だけで数百万円かかっているという話もありますが、正確な価格は不明。

ベースはムルシエラゴで、エンジンもムルシエラゴと同じ6.5リッターV12。
出力は650馬力と当時のムルシエラゴに比べて+10馬力ですが、ランボルギーニの限定車は(セスト・エレメントを除くと)ベース車に比べて性能の向上がさほど大きくはなく(レヴェントンもこの後すぐにムルシエラゴSVに馬力で抜かれる)、性能よりも外観の変更が主であることが特徴です。

それはその後におけるランボルギーニの限定車「ヴェネーノ」、「チェンテナリオ」においても同様で、フェラーリにおけるスペチアーレ、F40/50/エンツォフェラーリ/ラ・フェラーリが専用の設計を持ち、極度に高められたパフォーマンスを持つのとは対照的。
反面、ランボルギーニの場合はその価格がベースモデルの3倍~9倍くらいとなり、台数も極端に絞るという販売方法を採用していて、ここもフェラーリとは大きく異る部分ですね。

デザイン的にはその後のランボルギーニを示唆するもので、強く「六角形」「Y」を意識。
これらがその後のガヤルドLP560-4(2009)、アヴェンタドール(2011)にも反映されることとなり、ひとつの時代を作り上げたと言えるでしょう。

リアの「Lamborghini」文字はステッカー(樹脂製エンブレムでは曲げることができなかった?)。

ランボルギーニ・ミュージアムの中ではひときわ異彩を誇る車であり、やはり注目度の高い一台でもありました。

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