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マセラティがモンタレー・カーウィークにて実車をお披露目する予定の「レヴァンテ」「クワトロポルテ」それぞれのスペシャルモデルを先行公開。
このスペシャルモデルはマセラティと長年の提携関係にあるファッションブランド「 Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア) 」とのコラボレーションによって誕生したもので、特別な内外装を持つことが特徴です。
なお、生産台数はそれぞれ50台に限定される、とのこと。
自動車業界でこれを使用するのは「初」?
これらモデルは外装色も「専用」ですが、その最大の見所はインテリアにあり、というのもシート等にゼニアが得意とする素材「PELLETESUTA」が使用されているから。
これはナッパレザーをイントレチャート状に編み込んだ素材で、自動車だと同様のものを「ジンガー・ビークル・デザイン」が好んで採用していますね。
![88ca1dfb-maserati-quattroporte-levante-monterey-6](https://live.staticflickr.com/65535/48488150507_50fd4c2fe2_c.jpg)
なお、イントレチャートとはイタリア語で編むという意味の「intrecciare」に由来しており、ボッテガ・ヴェネタに代表される”編み込み”素材を指し、しかしPELLETESUTAはゼニア特有のもので、ゼニアがこれまでスニーカーや財布、ベルト、バッグに使用してきた素材です。
今回の限定モデルでは、この高価かつ高級な素材を惜しげもなく「広い面積に」採用してきたということに。
PELLETESSUTAは、Ermenegildo Zegnaのために特別に開発された革新的なレザーのファブリックです。極細の紐状にカットしたナッパレザーを、伝統的な機織りの手法を模倣して丹念に織り上げ、カシミアを思わせる柔らかさと軽さを持つ貴重なレザーのファブリックに仕上げています。この特殊な製造過程を用いて、Zegnaのテキスタイルの伝統をレザーの世界に広げました。
Ermenegido Zegna
![4e9e4379-maserati-quattroporte-levante-monterey-3](https://live.staticflickr.com/65535/48488150582_9255be994b_c.jpg)
レヴァンテ(Levante S GranSport)に採用されるボディカラーは3コートの「ブロンズ」で、ブレーキキャリパーはブラック、ホイールは21インチサイズのメタリックグレー仕上げ。
インテリアはブラック仕上げとなり、モノトーン調のウッドトリムが装着されています。
![a585839f-maserati-quattroporte-levante-monterey-8](https://live.staticflickr.com/65535/48488150127_59736717ed_c.jpg)
PELLETESUTAが使用されるのはシート座面前方、そしてショルダー部分。
通常のレザーに比べるとデリケートな素材かもしれませんが、素材の特性を理解できる人しか買わないと思うので、それはそれで問題無いのかも。
![a2cb4e94-maserati-quattroporte-levante-monterey-10](https://live.staticflickr.com/65535/48488150257_ea676e204c_c.jpg)
クアトロポルテ( Quattroporte S Q4 GranLusso)のボディカラーはブル・ソフィスティカート(ネイビー)で、ブレーキキャリパーはブルー、ホイールはダークメタリック。
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こちらのインテリアカラーは「ブラウン」で、PELLETESUTAが採用される面積はレヴァンテよりも多く、座面と背もたれ中央部全体、そしてダッシュボードにも。
なお、ゼニアでは縦横方向のカラーを変えたりと様々なパターンのPELLETESUTAを保有しており、今後のマセラティにも「別カラー」の同素材が採用されるのかもしれません。
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ウッドの色調もレザーに合わされ、ルーフライナーはベージュという、なんとも優雅な仕様ですね。
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現在マセラティは業績低迷中ではあるものの、こういった限定車を見ると「やっぱりマセラティ」「これはマセラティにしかできないな」と思うことも。
まだまだ活路を見いだせないトンネルの中にあると思われますが、今回のような「贅沢」路線はひとつの起爆剤になりうるのでは、とも思います。
VIA:Maserati