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アルファロメオとマセラティが「身売り」の危機?親会社のステランティスが経営コンサルを入れ「中国への売却含む、すべての可能性を検討中」と報じられる

アルファロメオ

| これら両ブランドはもはや抜本的な最ブランディングなしで回復されることは難しいだろう |

しかしそのネームバリューは非常に高く、他企業による買収によって生き残る可能性も十分に考えられる

さて、文字通り「惨憺たる状況にある」ステランティスですが、2024年を通じて売上高と収益が急落するのをただただ手をこまねいて見ているだけで、その結果、元CEOカルロス・タバレス氏が突然辞任する事態に至っています。

本来、2025年は同社にとって再建の年であるはずであったものの、同氏の辞任、そしてトランプ大統領の高い関税発効によって今後も業績の悪化が止まる気配がなく、ステランティスを取り巻く状況がさらに悪化する可能性が報じられています。

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マセラティ
「マセラティの生産が衝撃の79%減少」。ステランティスのイタリア生産台数が1956年以来の最低水準となり危機的状況に。製品ポートフォリオの見直しと再ブランディング以外に生き残る道はない

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アルファロメオとマセラティの行方はどうなる

ステランティスが有するブランドのうち、特に注目すべきはアルファロメオとマセラティの2つであり、というのもこれらは他のブランドよりもさらに厳しい状況に置かれているから。

ステランティスは現在、マネジメントコンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに依頼し、特に関税を視野に入れて状況を調査していますが、ステランティスのスポークスマンは、オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパに対し、マッキンゼーが「アルファロメオとマセラティに対する提案を提供するよう依頼された」と述べています。

アルファロメオ
イタリア政府は窮地に陥っているステランティスを救済?イタリア政府はかつて破産したランボルギーニを管理し保護したことも

| イタリアは雇用と同時に「ブランド」を守ろうとする法律があるようだ | 完全にカルロス・タバレスCEOが「悪者になってしまった」感が隠せない さて、イタリア政府がステランティスとの協力再開を検討して ...

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ただしこれ以上の詳しいことは語られておらず、つまりステランティスはマッキンゼーに対し「アルファロメオとマセラティをどうすべきか」という判断を仰いでいるものと思われ、その中には当然ながら「売却」も含まれているのかもしれません。

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コンサルティング会社の介入は「ただごとではない」

コンサルティング会社を導入したことは、ステランティスの状況が非常に深刻であることを示唆していて、現在のところ議論は非常に初期段階にあるとも言われていますが、別の報道ではすべての選択肢がテーブルに乗っているとされ、アジアの自動車メーカーとの提携、あるいは中国の自動車メーカーへの売却も示唆されています。

現在まだまだどのような状況なのかを推し量ることはできないものの、「去就が決まっていない」状況であればアルファロメオとマセラティともに長期的な計画を立案し実行することは難しく、よって「既定路線を継続し、しかしキャンセルできるものはキャンセルし」成り行きを見守っている状況なのかもしれませんね。

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参照:Automotive news Europe

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