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ソニー・ホンダがそのEV第一弾「アフィーラ ワン」の受注を開始。価格は1420万円、納車は2026年から。現時点では「買う理由」を見出すことが難しい

ソニー・ホンダがそのEV第一弾「アフィーラ ワン」の受注を開始。価格は1420万円、納車は2026年から。現時点では「買う理由」を見出すことが難しい

Image:Sony Honda Mobility

| 欧州メーカーのEVに比較すると割安ではあるが、その性質は「中国のEV寄り」である |

そして中国製EVに比較すると際立つ特徴や割安感を見つけ出せない

さて、ソニー・ホンダモビリティがそのEV第一弾、「アフィーラ ワン(AFFILA 1)」を発表し、同日に200ドルの保証金とともに受注を開始(現時点では米国のみ、後ほど日本でも展開予定)。

なお価格は89,900ドル(現在の為替レートにて約1420万円)と102,900ドル(約1626万円)のに設定され(装備の内容が異なる)、納車は2026年からだとアナウンスがなされています。

なお、このアフィーラ ワン最大の特徴は「先進のソフトウェアと高性能なハードウェアとの融合がもたらすモビリティの知能化」にあり、つまりEV特有の暴力的な加速にあるのではないのだと考えられ、実際のところ今回のプレスリリースでは「パワートレーン、航続距離、運動性能」については全く触れられておらず、それらは2025年中になされるであろう正式発表での公開となるのかもしれません。※航続距離の目標値は482㎞

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ソニー・ホンダモビリティアフィーラ ワンはこんなクルマ

そこでこのアフィーラ ワンを詳しく見てみたいと思いますが、ざっとその概要は以下のとおり。

ソニーホンダ アフィーラ ワンの特徴

  • ハードとソフトとの融合によりモビリティの知能化を目指す
  • ソフトはクリエイターとの共同開発も視野に入れ、OTA(オンラインアップデート)による車両の”成長”も可能
  • 運転負荷軽減・安全な移動体験を提供することを目的とした先進運転支援システムを搭載
  • 各シートに独自のサウンドシステムとディスプレイを装備し、乗員それぞれがデジタルコンテンツを楽しめる
  • 内装には植物由来の素材や再生素材、それらを使用した高機能素材を採用
  • ロボティクス研究に基づく姿勢制御を採用し安定感のある操縦性能を実現
  • エクステリアデザインの基本は「オーバル」、装飾や抑揚を排除し硬質感と緊張感のある表面を演出

アフィーラ ワンは一体誰が買うのか?

ここまで見てみると、すでにほかの自動車メーカー(とくに中国)が実現していることばかりであり、「1420万円」という価格を正当化することは非常に難しいかもしれません。

ただ、それぞれの特徴については「深いところ」にまで踏み込まれており、たとえば採用されるADASだと「40ものセンサー(カメラ、LiDAR、レーダー、超音波センサー)、最大800 TOPSの計算能力を持つ電子制御ユニットにて構成され、「高速道路」のみではなくエンド・ツー・エンドでのドライバー支援が可能となるもよう。

さらに動作中は「ADASマップ」として各センサーが認識する周囲の状況がディスプレイに表示されるといい、これはなかなかに面白い装備だと言えそうです。

そしてもうひとつの「差別化」がAFEELA Personal Agent(アフィーラ・パーソナル・エージェント)なるコンシェルジュであり、これは「対話や提案」を楽しめるとされ、能動的なコミュニケーションを取ることができるようですね。

ただ、これらの内容をもってしても、アフィーラ ワンの価格を正当化できるかどうかは判断できず、メルセデス・ベンツやBMWのEVに比較すると「先進的で割安」感はあるものの、中国製EVに比較すると「際立つ特徴はない」ようにも見え、世界的に見るとその販売には「苦戦」することとなるのかも。

なお、当初の展開は「アフィーラ ワン オリジン」「アフィーラ ワン シグネチャー」の2種類にて開始され、ボディカラーは「タイダルグレー」「カームホワイト」「コアブラック」の3色、そしてテスラのスーパーチャージャーネットワークの利用が可能であること、「安心のサポート体制」の提供についてもアナウンスがなされています。

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参照:Sony Honda Mobility

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