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日産が車内の「匂い」を改善するために「匂いエンジニア」を雇用!新車の匂いを嗅ぎ、より魅力的な新車の香りを実現する模様

2021/09/19

日産が新車の匂いを研究

| 一部の国や地域では新車の匂いが非常に好まれる |

年々、人々がクルマに求める要件はより厳しくなっているようだ

さて、日産が「新車の匂いを嗅ぐスペシャリスト」を雇用したと発表。

このスペシャリストとはピーター・カール・イーストランドなる人物で、同氏はイギリスのレスター大学で法医学を含む化学の修士号を取得していることに加え、非常に鋭い嗅覚を持っていると紹介されています。

同氏は「匂い評価リードエンジニア」としての役割を担当するそうですが、主な業務は文字通り新車の匂いを嗅ぎ、その評価を行うことだとされ、これによって「車内での心地よい香りに貢献する素材を選択する業務」にも関わることになるのだそう。

「より魅力的な新車の匂いを」

つまり同氏の仕事は「より魅力的な新車の匂い」を実現するということになり、新車の匂いが大多数の市場にて、より多くの人を惹きつけていることを考慮すると、けっこう重要な職務なのかもしれません。

なお、新車の匂いの正体は「オフガス」と呼ばれるものであり、これは新車のプラスチックや布地などに使用されている化学物質が車内の空気中に入り込むことで、(通常は好ましい)匂いが発生します。新車の匂いを吸い込むことは健康に良くないという研究結果もあるものの、車の匂いは(そういったフレグランスがあることを鑑みるに)思っている以上に大きな役割を果たすという統計もあるようですね。

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ちなみに「新車の匂い」は国や地域によって反応に差があるといい、米国ではこれを好む傾向が強い半面、中国ではクレーム対象となることが多いとされ、フォードはこの対策を行っているとも報じられています。

中国でのクルマのクレームNo.1は「新車の匂いがイヤ」。フォードはその匂いを出さないために研究機関を設立し、内装を「焼いて」出荷することに

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参考までに、現在自動車に使用される素材が(環境関連規制によって)使用できなくなる可能性も報じられ、となると「新車の匂い」がこれまでとは全く異なるものになるという報道もあるようですが、そうなるとますます(現在の)新車の匂いを再現する事が重要になるのかもしれません。

健康を理由に「新車の匂い」が規制により消滅する可能性!反面、代替素材の使用によって車内が「何かが腐ったような臭い」で充満する可能性も

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今後、「匂い」「香り」はますます重要に

今回、ピーター・カール・イーストランド氏は「どんな素材を使っても、香りの面では常に完璧を求め、すべての感覚が調和していることを確認することが私たちの仕事の一部です」とコメント。

さらにアウディも同様のチームを立ち上げたと報じられており、完成車に「フレグランス」機能を搭載するクルマも増える昨今、ますます自動車メーカーは「匂い」「香り」に関する追求を行うことになりそうです。

ちなみにヒュンダイでは「パリセード」にて「ニンニク、タマネギ、きつい体臭のような、もしくは下水のような臭い」が発せられるというクレームが多発しており、これによってかなりのダメージを被ったとも。

参考までに「臭い」はクルマの走行性能や安全性能に関係しないので、いかに臭くともリコールとはならないようですが、それでもヒュンダイの場合は「常軌を超える臭さ」だったためにメーカーとしては対応せざるをえなかったようですね。

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