| 今の時点ではこのMax-Outが何を意味するのかは語られていない |
ただひとつ言及されているのは「走りの楽しさを拡張するオープンカー」
さて、日産は今月に「Nissan Futures」と呼ばれる一連のイベントを開催し、その未来について語る予定ですが、それに先駆けて「Max-Out(マックスアウト)」コンセプトの実車を公開しています(日産自動車グローバル本社に展示されるようだ)。
なお、日産は2021年11月に新中期計画として「NISSAN Ambition 2030」を発表していて、この際に公開されたのがこのマックスアウト、チルアウト、サーフアウト、ハングアウトなる4台のコンセプトカー。
ただし当時はいずれもデジタル上の産物でしかなく、しかし今回はその一台が実車として公開されたわけですね。※チルアウトの実車は以前に製作されている
このマックスアウト(Max-Out)コンセプトが生産に移されるとは(現時点で)考えにくいが
参考までに、こちらが以前にCGとして今回されたマックスアウト・コンセプト。
そしてこちらが今回公開された実車のマックスアウト。
形状は変わらずとも、ブルーのライトがホイールはじめいくつかの場所に用いられることで雰囲気が少し変わり、さらに未来的な印象に。
ちなみに車両に用いられる照明のカラーは自由に変更できるもよう。
テールランプはレッドに光ったり・・・。
こんな感じで奥行きを感じさせるグラフィックにも。
車内外の随所には「奥行き」を感じさせるグラフィックが用いられ、まるで映画「トロン」の世界から抜け出してきたようでもありますね。
そしてインテリアだと、長方形のパネルの左端に「ワームホールをワイヤーフレームで表示した」ような図柄も見られます(ステアリングホイールの中央にもワープ空間っぽいデザインが見られる)。
日産マックスアウト・コンセプトは何を意味するのか?
なお、このMax-Outコンセプトは現在の日産が持つデザイン言語とは大きく乖離しており、しかも未来へと行き過ぎているところ、法的にクリアできない意匠などが含まれていて、つまり実現性が(かなり)低いクルマ。
しかも「2座コンバーチブル」という、世界的に見るとほぼ需要がないボディ形状を持っているので、このクルマが市販される可能性は限りなく低い、と思われます。
ただ、こうやって日産の未来を示すにあたり、マックスアウトの実車が製作されたということは(パワートレインが内蔵されているかどうかはわからない)何らかの重要な役割を持っていると考えてよく、日産の思想、はたまたなんらかの将来のクルマに対するヒントがここに隠されているのかもしれません。
参考までにですが、2021年に(マックスアウトと同時に)発表された一連のコンセプトカーを振り返ってみると、こちらはまずサーフアウト(SURF OUT)。
ハングアウト(HANG OUT)。
チルアウト(CHILL OUT)。
こちらも実車が制作されていますね。
これらの共通点を見出すことは難しく、強いていうならば「フラッシュサーフェス」「なめらかなボディ表面」「表情豊かな表示エリアを持つ大型パネルを採用したフロントとリアのライティングユニット」といったところだと思います。
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