>日産/インフィニティ(Infiniti) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

日産が「ニスモから新型車を発表」、おそらくはスカイラインの高性能版か。日産は「NISMOブランド活用」にて利益を確保する道を見出したもよう

2023/08/05

日産が「ニスモから新型車を発表」、おそらくはスカイラインの高性能版か。日産は「NISMOブランド活用」にて利益を確保する道を見出したもよう

| 資金難にてブランニューモデルを開発できず、しかし何もしないわけにゆかない日産としては「これしかない」のかも |

既存モデルのリブートならびに高付加価値化が現在の日産の主な戦略だと考えられる

さて、日産が(なんらウワサのないまま)突如として「ナゾのニスモモデル」のティーザーキャンペーンを開始。

発表は8月8日なので「あと数日」ということになりますが、今のところまったくその手がかりがなく、しかしシルエットを見るに「スカイライン」をベースに舌モデルである可能性が高そうです。

なお、現在のニスモラインアップとしてはリーフ、ノート・オーラ、GT-R、そして最近発売されたばかりのフェアレディZが存在しますが、今回のニューモデルはこれらに加わる新たなメンバーということになりそうですね。

新型フェアレディZ NISMO発売、その価格は920万円。「フェアレディZ カスタマイズド・エディション」、標準仕様の2024年モデルもあわせて発表
新型フェアレディZ NISMO発売、その価格は920万円。「フェアレディZ カスタマイズド・エディション」、標準仕様の2024年モデルもあわせて発表

| なおフェアレディZは1年前に受注停止がなされたまま2024年モデルへと突入 | それにしてもフェアレディZ NISMOの価格の高さには驚きである さて、ほとんど納車が進んでいない日産フェアレディZ ...

続きを見る

日産は「手軽に利益を獲得できる方向」へ?

日産は色々と苦しい状況が続いているということもあり、各モデルのライフがかなり長く、つまりはモデルチェンジできていない状態です(意図せずにロングライフ化したモデルも多いのかも)。

R35 GT-Rは2007年からフルモデルチェンジを迎えておらず、フェアレデイZについても現行モデルは「2008年に登場した6代目Z34」の大幅アップデート版に留まり、(形式を変更しなかったのは、認定に関わるコストを抑えたかったからだと思われる)、スカイラインだとその登場は2014年。

つまりGT-R、フェアレディZについては非常に長い間フルモデルチェンジを行わずになんとか延命し、しかし「GT-R」「Z」、さらにはNISMOというブランドバリューに大きく依存した戦略を採用している状態だとも考えていますが、GT-R NISMOの価格はなんと28,650,600円、フェアレディZ NISMOだと9,200,400円に達していて、しかしいずれも非常に入手が難しいほどの人気モデルとなっているわけですね。

230801-00_019_Fairlady Z NISMO 2024 Model

よって日産が「なんとか既存ラインアップから利益を捻出できないか」考えたとき、NISMOラインアップを増加させようと考えるのは至極当然の流れであり、スカイラインそのものの活性化とあわせ、今回「そうだ、スカイラインにもニスモを設定しよう」と考えたのではないかと推測しています。

ただ、ぼくはこういった戦略についてネガティブに捉えているわけではなく、企業としての体力を維持し、しかしなんらかの手段によってプレゼンスを高めるには「いま日産ができる最大限のこと」だとも考えていて、なにもしないよりはずっといい、とも考えているわけですね(実際のところ、R35 GT-R NISMOのパフォーマンスには目を見張るものがある)。※新型車を開発するお金がなく、何もできずにジリ貧になった自動車メーカーや、新型車の開発にコストをかけすぎて経営が傾いた自動車メーカーは少なくない。その意味で日産はうまくバランスを取っている。最も重要なのはなんとしても生き残ることである

NISSAN-R35-GTR-NISMO (3)

参考スバルはかつて「新エンジンすら開発できない会社」だった!そんな中、名機EJ20を開発し、名車レガシィを世に送り出したのは一人の”熱血社長”

| 当時、スバルは興銀の支配下にあり、同じく興銀が融資していた日産への配慮から「なにもさせてもらえなかった」 | プレジデント・オンラインにて、「名車レガシィを生んだ銀行マン社長の大胆経営」という記事 ...

続きを見る

しかしながらその改良の範囲は大きくない?

ただ、いかにニスモ各モデルが「高利益」だとしても販売台数そのものが多いわけではなく、よって日産全体に与える利益的インパクトは大きくないという可能性も(一方、宣伝効果としては非常に高い)あり、そう考えると日産はもとから販売台数の少ないスカイライン、そしてさらに販売の間口が狭くなるであろうニスモに大きなコストを投じるとは考えにくく、リーフ、ノート・オーラと同様の「小幅変更」に留めるのではとも考えられます。※本心としては、2018年に企画されたインフィニティQ60プロジェクト・ブラックSのようなクルマを期待したいところではある

しかしいずれにせよ、「ハイパフォーマンスセダン」という”国産車から失われて久しい”カテゴリに新規参入があるのは喜ばしいことであり、その発表を心待ちにしたいところですね。

あわせて読みたい、日産「NISMO」関連投稿

GT-R後継モデルがついに動き出す?ニスモ社長が「10年以内に、NISMO専売となるエキサイティングなハイブリッドスポーツを投入」とコメント。完全電化GT-Rまでの代替モデルか
GT-R後継モデルがついに動き出す?ニスモ社長が「10年以内に、NISMO専売となるエキサイティングなハイブリッドスポーツを投入」とコメント。完全電化GT-Rまでの代替モデルか

| このGT-R代替モデルには、フォーミュラEやE-4ORCEからの技術が投入されることを期待したい | ただしおそらくは現行R35 GT-Rの「大幅改良」程度に留まるんじゃないかと予想 さて、現在は ...

続きを見る

ニスモが2024年GT-R / GT-R NISMO専用のECM「スポーツリセッティング」発売!装着には事前検査が必要ではあるもののリミッター変更や中低速域のトルク向上が可能に
ニスモが2024年GT-R / GT-R NISMO専用のECM「スポーツリセッティング」発売!装着には事前検査が必要ではあるもののリミッター変更や中低速域のトルク向上が可能に

| 組織変更がなされたニスモには一層のカスタム/チューニングパーツの拡充を期待したい | リミッター「変更」については上限が上がるのか「解除」なのかはわからない さて、こっそり2箇所に抽選を申し込んで ...

続きを見る

ニスモが新型フェアレディZ用カスタムパーツ第一弾としてステンレス製マフラーを発表!価格は30万8000円、「全域で軽快で心地よいエキゾーストノートを提供する」
ニスモが新型フェアレディZ用カスタムパーツ第一弾としてステンレス製マフラーを発表!価格は30万8000円、「全域で軽快で心地よいエキゾーストノートを提供する」

| クルマの価格も高くなったが、こういったカスタム / チューニングパーツの価格もずいぶん高くなった | チューニング全盛だった1990年代に比較すると1.5倍くらいになったような気がする さて、先日 ...

続きを見る

参照:NISSAN

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->日産/インフィニティ(Infiniti), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , , ,